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あかしあ法律事務所「人権侵害 ひきこもり支援ビジネス 悪質業者・精神科病院とたたかう!」 

2020年02月11日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



あかしあ法律事務所ニュース第15号が配達されました。2〜3面の「人権侵害 ひきこもり支援ビジネス 悪質業者・精神科病院とたたかう!」を転載します。(転載許諾済)
2019年6月朝日新聞は、この訴訟問題について掲載しました。

「第6回新宿平和のための戦争展」のチラシも同封されていましたので転載します。チラシの絵は、毎年8月に新宿区役所1階ロビーで開かれる「新宿区・平和ポスター展」の中から戦争展実行委員会が選んだもので、毎回恒例となっています。




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>文字起こし<
人権侵害 支援ビジネス 悪質業者?精神科病院とたたかう!
? ? 2018年7月末、3 0歳代のKさんを含む4人の男性がひっそりと相談にみえました。彼らはいずれも「ひきこもり」を理由に、新宿区にある「あけぼのばし自立支援センター」という施設に、無理やりに入所させられていて、そこから何とか逃げ出し、その不当性を訴えたいということでした。
? それぞれ事情や経緯の違いはありましたが、 私は「これはとんでもない人権侵害だ」と思い、 彼らの「救出作戦」を開始。まず、大久保佐和子弁護士と同期の林治弁護士(代々木総合法律事務所)並木陽介弁護士(旬報法律事務所)にも加わってもらって(後に宇都宮健児弁護士、倉重都弁護士も参加)、弁護団を組み、いろいろと方法?段取りを考えて、ともかくも、彼らをセンターの施設から脱出させることに成功しま した。
? ? 親の不安につけこんで
? そのセンターを運営しているクリアアンサー株式会社は、自立支援をうたいながら、子のひ きこもり等に悩む親の不安をあおり、多額な契約金(700万〜2000万円)を支払わせます。そのうえで子を無理やり家から引きはなし、 センターに連れていき、携帯電話やお金を取りあげて、事実上逃げられないようにして、就労を強要するなど、支援とは全くかけ離れた対応をしている、いわゆる「引き出し屋」といわれる悪徳業者であることがわかってきました。
? 拉致?監禁?入院強制
? さてKさんの例。彼は大学卒業後自主的に研究活動を続けていたのですが、その年の5月3 日、自室にいたところ突然、屈強な男4人が入ってきて無理やり連れだそうとしました。彼が 「第三者を入れて話したい」と必死で主張し、電話をかけようとしたら、プロボクサーの資格がある男から、いきなりねじ伏せられる暴行を受け、最終的には、警備会社の男も加わって、暴力的に無理やり車に押し込まれました。車の中では、後部座席の真ん中で両腕?両足をがっしりおさえられ、身動きできない状態。そして、新宿にあるセンターの地下室に連れ込まれま す。その地下室では、2 4時間体制で見張りがつき、完全な監禁状態が9日間続きます。Kさんはこの間、恐怖心から食事をとることもできず、水だけを飲んで、体重も激減。Kさんが食事をとらないことから、センターは、Kさんに「健康診断のために病院に連れていく」と言い、9日目に再び車に乗せました。? 病院に着いてみると、何となく様子が変です。 実は、そこは足立区にある成仁病院という精神科病院でした。それでもKさんは、医師にセン ターの人権侵害状況を話せば助けてくれるので はという淡い期待も。
? ? 3日間も身体拘束
? ところが医師はろくな問診もせず、「決まったことだから」と入院を一方的に通告し、さらに、看護師たちは、Kさんにオムツをはかせ病衣を着せ、手足と胴に拘束帯をはめ、ベッドに縛りつけてしまったのです。このときKさんは体力も落ちていましたし、意識的に冷静に対応して、怒鳴ったり暴れたりするということは、 全くなかったにもかかわらずです。? これは「保護入院」という手続きでした。本来保護入院というのは、「指定医」という資格のある医師が、精神障害のため入院が必要と判断し、その障害のために本人の了解が得られないときにのみ、家族の同意を得て、入院させるというものです。? ところがKさんの場合、診察した医師は「指定医」でもなく、Kさんは精神障害でもなく、 入院の必要もない状態でした。確かに母親から「同意書」は書いてもらっていました。しかし 母親は「保護入院である」ということも知らされず、通常の入院の際にも行う手続きだと思ってサインしたまででした。? Kさんの身体拘束は3日間で解かれましたが、結局6月2 9日まで閉鎖病棟に入院を強制されました。実は成仁病院は、5月18日にはもう入院の必要がなくなったことを、Kさんの父親に連絡しておきながら、退院させませんでした。それはKさんが、センターに戻ることを、 強く拒否していたからです。その後もKさんが センターに戻ることを決心すれば、すぐにも退院調整をすると誘導したり、退院の時期がせまると、「センターの職員に連れていってもらう。 拒否したら、再度別の病院に入院になる」と脅したりしています。? 結局、6月2 9日にセンターの職員が車で迎えにきて、Kさんは、センターに連れ戻されてしまいました。そして、「実家に帰ったり、家族に連絡を取ったりしないこと、これに違反した場合には、再度入院することに同意します」という誓約書に、「強制です」と言われ、やむ なくサインをさせられました。精神科病院への入院はまさに、センターの言うことを聞かない、 Kさんに対する懲罰だったことは明らかです。
? ? 人権侵害をゆるさないたたかい
? 現在Kさんは、クリアアンサー株式会社と成仁病院に対して民事訴訟を起こし、逮捕?監禁を実行した者たちに対しては、刑事告訴をしています。? しかし、クリアアンサー株式会社は、卑劣にも、昨年暮れに、破産宣告を申立て、偽装倒産とも思われるようなことをやって、自らの責任を逃れようとしています。? 成仁病院の訴訟は、これから本格的に審理が開始されるところです。弁護団は、刑事告訴も検察庁がきちんと立件し、捜査するところまで、 力をつくしていきたいと思っています。? 現在「ひきこもり」の人数は120万人を超 えるとも言われており、大きな社会問題です。 ご本人だけでなく、思い悩む家族もふくめた支援体制を、公的な責任のもとに確立していくことが求められています。私たちは、そうした運動とも連帯して、がんばっていこうと決意しているところです。
? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? (弁護士平山知子)
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