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ニャンコ座リポート

五山の送り火に泣く (8/17) 

2019年08月17日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

 24時間吹き荒れた強風は夜中に収まり、夕方に降り出した雨も止んでいました。道産子は、台風にめっぽう弱い。弱いと言うか、怖い台風を知らないので、何をどう準備して良いのかわからないのです。そんなことで、何事も無く(たぶん)朝になっていました。
 息子は長野県の上田で開かれている「劇作家大会」に行きました。それはもう大変でした。行きたいことは随分前から表明していたし、7月に京都へ行った折、「一緒に行きましょう」と誘ってくれた演劇仲間の言葉はありがたかったです。行きたいのですが、うつの時はとにかく決断ができない。迷って迷って、飛行機2便、宿を3泊をとるのに、2週間くらいかかっていました。昨日からすでに始まっていますが、その友達が一緒に行動してくれるようで、ようやく旅立っていきました。
 決めてもなお、行くのが怖い。お金無駄にしても良いから、やっぱり行かない、行っても宿で寝ていることになるかもしれない、あげくの果てに、ストレスなのか、寝ていて突然叫び声をあげました。全く無くなってしまった演劇への熱意を取り戻したくて行くのでしょうが、もう未来は無いから、みんなにお別れを言いに行ってくるんだそうです。
 年をとればみんなそうなのかもしれませんが、息子が来てから特に、毎日が過ぎるのがひどく早いです。先週十勝・旭川に行ったのに、あっという間の1週間でした。そのくせ、雨のスタルヒン球場で応援したのは(あれからもハムは勝っていない)、はるか昔の感覚なのです。不思議です。
 今年も五山の送り火中継を見ました。2007年にいっちゃんと「元気になったら観に行こうね」と話しながら見たのは、なぜか昨日のことのように思い出されます。マンションの屋上で、たくさんの住民が流しそうめんしたりしながら観ていました。猫もいなくなっちゃったことだし、来年は観に行くから、そんなマンションの住人と仲良くなっておいてほしい、頼りにしていると言って息子を見たら、「京都に帰りたい」と泣いていました。送り火中継を見た翌日の夜いっちゃんは倒れて、退院できないままこの世を去りました。
 息子の考え方に、どうしても共感できないことはありますが、劇作家大会に行こうともがいただけで偉い。飛行機と宿とれたなんてもっと偉い。とにかく飛び立ったのだから、さらいに偉い。何も成果なんて得られなくたって良い、生きて帰ってきてくれたらそれで良い。

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