木漏れ日の中で

『優しい時間』 

2013年10月14日 外部ブログ記事
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9月は旅が多かった。
第一週は虚子記念館での句会に芦屋まで。
その次の週は、「伝統俳句協会の全国大会」で北海道へ4泊5日の旅。
そして、次の週が松山の子規記念博物館の表彰式へ。
どれも俳句関係の旅だが、一ヶ月に数回は会って句会を共にする仲間達との旅はけっこう楽しい。北海道は札幌での全国大会が終わった後、小樽、富良野を回って帰った。
なんと言っても四国から北海道は遠い。
そう何回も来られるところではないから行っておきたいというMさんのたっての頼みで、その望みを叶えるべく富良野を旅の行程に加えた。時期的にはラベンダーの季節も終わり、あの美しいラベンダー畑の丘陵の景色を見ることはできなかったが、富良野で宿泊した新プリンスホテルの敷地内に残されている、テレビドラマ『風のガーデン』や『優しい時間』のセットの見学を楽しむことができた。                     中でも『優しい時間』にはまりにはまっていた私は、『優しい時間』のもう一つの主役である喫茶店《森の時計》を見られることが一番大きな楽しみであった。
寺尾聡扮する喫茶店のマスターが物語の主人公であるこの店は、ドラマの中で大きな役割を果たしていた。
十人ぐらいは掛けられるカウンターの中には、いつも寡黙でなにかを心に秘めたマスター勇吉(寺尾聡)が立っていた。
そのうしろには大きな一枚ガラスが嵌め込まれていて、いつも雪が静かに降り木々を覆っている雪景色。
カウンターの席の奥には赤々と燃える薪ストーブが設えられていて、静かで落ち着いた雰囲気を醸し出すテーブル席になっていた。今でも目に焼き付いているあのドラマの喫茶店に入れるなんて・・・・
私は一人で静かに昂ぶっていた。
というのが、同行の二人はどちらもあのドラマを見ていなくて、私ほどの思い入れはなかったからなんだけど。そこへ行くまでの森の小道がまたステキだった。
両側には空を隠すような大樹が並び立ち店へといざなう。
あのドラマを格調高いものとしていた音楽〔森のテーマ〕や〔森の時計のテーマ〕などが静かに聞こえてきそうだった。
10時のオープンを待って、私達は『森の時計』に入った。                         そこには、あのドラマのままの光景が再現されていた。(・・・とその時は思ったけど、写真を見ると大分違うかな〜?♪)
カウンターの中には寺尾聡風の、ちょっと渋くて陰のありそうなマスターがいてコーヒーを立てていた。(ここもちょっと・・・)
不思議なことにオープンを待って入った筈の私達より早い客があったようで、カウンター席は満席。
あそこに座って一人用のミルでコーヒーを轢くのが夢であったがそれは叶わず、私達は暖炉のあるテーブル席へ通された。
それでもやはり、いつも胸躍らせて見ていたの喫茶店の暖炉の部屋にいるのだと思うと、私は一人で「そうそう、ここよ、ここ」と興奮状態。暖炉に火は無く、窓の景色も雪景色ではない、無い無いづくしの『森の時計』ではあったが、でも、あのドラマのテーマ曲「明日」が静かに流れ、コーヒーは香り高くおいしかったし、私はもう十分に満足していた。

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