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独りディナー
睡魔とのバランス
2019年03月25日
テーマ:ウィーン
ウィーン初日の夜は、オペラ「フィガロの結婚」だった。
大分前から、DVDを何度も見て、予習をしてきた大好きなオペラである。
ネットで予約したので、かなり早めにオペラ座に着いた。
何かトラブルでもあった時には、時間的なゆとりがあった方が良い。
でも、切符売り場に入ってみると、
「チケットを買う人は、左側に、受け取るだけの人は右側に並んで下さい」と実に手際が良い。
無事チケットは手に入れたが、オペラ座の開場まで、10分くらい待たされた。
どうやら、混雑を避けるため、立ち見席に並んでいた人達を先に入場させるらしい。
天井桟敷を求めて、大勢の若者達(とは限らないが・・)が、我先にと階段を駆け上がるのだ。
そして、手すりにハンカチを結びつける。
そのハンカチの場所が、自分のテリトリーだという、お約束なのだ。
シニアになった今回の私の席は、二階のボックス席で、舞台は勿論、客席の様子がよく見える。
座席まで案内してくれる人が、プログラムを持って、手売りしている。
価格の設定は、5ユーロ弱。
5ユーロのお札を出すと、おつりはチップ、というのもお約束である。
私は、連れも居ないので、休憩時もずっと座って、客層の様子を眺めていた。
ボックス席の隣の席に、余りドレスアップしていない二人連れが入って来た。
一応「今晩は!」と挨拶したが、じろっと見られただけであった。
私が、難しいドイツ語のプログラムを眺めている間に、気付くと、いつの間にか二人は姿を消していた。
そして、開幕直前にドレスアップして入って来たカップルは、全然別の人だった。
下の客席を眺めていても、ジーンズ姿の若者達が、舞台の側に立って、お互いに自撮りしている姿が、あちこちで見られた。
オペラ座は、音楽鑑賞の場であると共に、今や観光の名所でもあるのだ。
最初の二入連れも、私が居なかったら自撮りしようと思っていたのかも知れない・・。
フィガロの結婚は、新しい演出らしく、やたら舞台が暗い。
時差ボケと、お昼寝をし損なった私は、どうやら三幕目では寝ていたらしい。
一番退屈な幕ではあるけれど、遠路音楽を聴きに行くという無謀さを、しみじみ感じたのであった。
翌日からは、寝落ち、というトラウマで、お昼寝に専念、これ勤めたものである。
今回のフィガロ役は、南コーリャ出身の人で、最初に幕が上がったときは、多少のがっかり感があったのだけれど、歌い始めたらそんな気持ちは吹っ飛んでしまった。
圧倒的な迫力のある美声で、様々なハンディキャップを乗り越えて今日を築いてきたのだろう、という説得力があった。
新演出の舞台は、まるで経費削減なのかと思われるような、シンプルな伯爵邸で、豪華な舞台を見慣れていたシニアにはちょっと寂しかったけれど・・。
でもこれこそ、「昔は良かった」と言いたがる、老人の繰り言なのだろう。
こうして、睡魔とのバランスに明け暮れした、ウィーンの10日間が始まった。
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