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独りディナー
マンションの理事
2018年11月19日
テーマ:シニアライフ
今のマンションに暮らし始めてから、10数年過ぎた。
そして、輪番でまわってくる理事のお役目が、到頭やってきた。
主人の病気中に回ってこなかった事を感謝しつつ、昨日は顔合わせの理事会に出席した。
やはり、「そろそろ回ってくる頃かと考えていたので、出来ることはやらせて戴きます」と、皆さん言ってらした。
子供の学校での、PTAの役員選出とは、意味合いも雰囲気も違う。
まず、年配の(私とは同年齢かも・・)男性が、理事長を引き受けられた。
比較的忙しそうな女性お二人が、それぞれ書記と会計に、名乗り出られた。
転居されてきて、二ヶ月とか言う若い男性が、副理事長に名乗り上げられたので、私も副理事長に手を挙げた。
最初から、書記と会計は、自分には不向きだと自覚しているし、理事長は性格的に好きな人で無ければ難しいだろうし、副理事長あたりが適当かな、と思っていたのだ。
これからの二年間、理事の仲間入りをすれば、自分の住環境に関して、少しはわかってくるかも知れない。
理事会は通常、日曜日の午前中に開催されるので、昨日は夕礼拝に出席した。
午後は、私が数年前まで非常勤で講師をしていた、県立大学の博士課程を卒業した人達の研究会に参加した。
昨日は、まだ在学中のドクターコース3年の若い人が、フランスの作曲家、イベールに関して、発表していた。
来春のドクター審査の為の論文の途中発表、という感じであった。
面白かったのは、
1940年、日本で「紀元二千六百年奉祝会」という演奏会があって、諸外国に祝典曲を依頼したそうである。
その中の一曲を、件のイベールが作曲した、と言う話・・。
その時、突然思い出したのが、義母との会話であった。
その演奏会では、リヒヤルト・シュトラウスの作品もあったのだが、たまたまR・シュトラウスに傾倒している私が、彼の伝記を読んでいる時、義母が、
「私が音大生だった頃、祝典曲の演奏会で、この人の作品に、出演した事がある」と言っていたのだ。
只でさえ、若い研究者達の中に、違和感満載で参加している私が、突然生き証人の様な話を持ち出して、ちょっと面白かった。
お邪魔虫、かも知れないけれど、当方は色々な場所に参加させて貰って、とても楽しい。
夜は、又お邪魔虫のように、夕礼拝に出席した。
牧師先生のお説教は、安息日に関してのお話であった。
出席者の人数は、数人なので、礼拝後牧師先生と、既にリタイヤされた年配の牧師先生と三人で、ちょっと立ち話をした。
私は、「安息日とは神様に捧げる日であるから、何もしてはいけない」というユダヤ教の教えに関して、お二人の牧師先生に、何時もの持論を持ち出してみたのだ。
つまり、人生の七分の一の時間を、何もしないで過ごすというのは、多分その時間に、彼らの頭の中では、哲学とか芸術とか数学等が発展したのではないかな、と思うのですが・・。
釈迦に説法、の様な言葉に、お二人の聖職者が頷いて聞いて下さって、やはりこの教会は安らかな場所だな、とつくづく思ったのだった。
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