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山猫 

2018年06月18日 ナビトモブログ記事
テーマ:ドラマ

映画ファンの皆さん、おはようございます!

今朝の大阪府北部で震度6弱の地震には驚きました。
名古屋でも相当、揺れました。

私は、その時、トイレで思案中だったので、
取り敢えず、出すものも出さずに飛び出しました。
最近、日本列島がなんだか、貧乏ゆすりをしているようで
大きな地震が来なければいいのですが。

今日の映画紹介は「山猫/ Il gattopardo 」。
BSプレミアムで2018年6月18日(月)13:00〜放送。

イタリアの巨匠L・ヴィスコンティ監督が、
貴族の没落と変革を、華麗な映像美で描く、
”滅びの美学”の映画で、完全復元版での放送。

原作はイタリア貴族の末裔である
ジュゼッペ・ランペドゥーサが
自身の体験を基に書いた長編小説。

キャッチフレーズは、
”動乱の大地に最後の光芒を放つ、
 貴族社会の壮麗なる落日。
 冷徹な洞察で、繰り広げる巨匠の一大叙事詩”。

1860年春。イタリア統一に立ち上がった民衆の英雄
ガリバルディ(ジュリアーノ・ジェンマ)が率いる、
赤シャツ隊がシチリア島に上陸。

その報を受けたシチリア島の名門貴族の
サリナ公爵(バート・ランカスター)にとって、
政治的変動は大きなショックだった。

そんなある日、サリナ家は田舎の別荘に出掛けた。
一行の中、公爵の甥タンクレディ(アラン・ドロン)は
ブルボン王朝側と戦った革命派で、早くも公爵の娘
コンセッタ(ルッチラ・モルラッキ)の心をとらえていた。

一家が田舎に着くと村長の
ドン・カロゲロ(パオロ・ストッパ)が歓迎会を開いた。
彼は新興ブルジョアの一人だ。

コンセッタはタンクレディと結婚したいと考えていたが、
村長の娘アンジェリカ(クラウディア・カルディナーレ)に
タンクレディは魅了され、
彼が求婚までしたと聞いて落ち込む。

アンジェリカに恋したタンクレディは公爵に手紙を送り、
彼女との挙式の手配をしてくれと頼み込む。

公爵夫人(リナ・モレリ)は
彼を貴族を裏切るものだと怒るが、
公爵にとっては、娘の心の痛手もつらいがその縁組を、
”愛も悪くない…、だが情熱はやがて尽きる”と、
彼は貴族としてのプライドにかけて結婚を後押しする。

見所は、全編の三分の一を
占めるクライマックスでの舞踏会シーン。
同シーンに貴族の役で登場している多数のエキストラたちは、
3分の1が実際のシチリア貴族の末裔たち。

それに、人工の光源を排除して自然光のみで撮影するために、
ロウソクを林立させたので、部屋の温度が上昇。
出演者の額の汗と、扇子で涼しさを取る様子は
演技ではなく、必要に迫られての動作だったようです。

舞踏会でサリナ公爵は
アンジェリカの求めに応じて踊ったものの、
”我々は非力な人間なのだ。
変わりゆく世間の波間に漂う、浮草にすぎないのだ”と、
時代は移り変わり、自分はその舞台から去る運命だと悟る。

1964年(昭和39年)公開。



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