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吾喰楽家の食卓

女流棋士の兄弟子 

2018年05月26日 ナビトモブログ記事
テーマ:生活

囲碁とは、碁盤上の縦横十九本の線が交差する地点に、黒番と白番の対局者が、交互に自分の持ち石を打って、陣地の広さを競うゲームである。
将棋は、縦横九個のマスの中に置かれた駒を、交互に動かして玉(王)将を取り合うゲームだ。
碁石を置く場所は将棋の四倍以上あるが、だから、将棋より難しいという訳でもない。
それぞれ、難しさや面白さの質は異なる。
囲碁の場合、初心者が練習するとき、線の数を減らした九路盤や十三路盤を使うことがある。
本来の十九路盤より、短時間で勝敗を決することができる。

先週の土曜日の午後、風流寄席へ行く前のことだ。
兄と一緒に、パトラッシュさんが席主を勤める西荻mini囲碁サロンで、純米大吟醸酒に舌鼓を打っていた。
席主の運営する囲碁教室の生徒が、酒造会社が主催した囲碁大会で優勝した賞品だという。
四時少し前に、サロンの電話が鳴った。
「先生は四時半に外出するので、それまでで良かったら、いらっしゃい」と、応じていた。
程なく、サロンの最年少生徒である、Mちゃんが現れた。

Mちゃんと、碁を打つことになった。
過去に数回、対局したことはあるが、十三路盤での置碁だった。
ところが、席主の指示は、正式の十九路盤で、それも置石なしである。
Mちゃんは、置石がないのは初めてなのか、戸惑っていた。
日頃、Mちゃんの碁を見ている先生の指示だから、彼女は上達したに違いない。
私はと云えば、上達どころか、歳を重ねるにつれ、下手になっている。

余り石の取り合いはなかったが、互いの形勢は見えて来たところで、出かける時間になった。
席主の局後の講評を聞いてから、Mちゃんと石を片付けた。
現在、彼女は小学二年生だが、この半年で著しく上達していた。
この先、一年も経てば、私のザル碁では、敵わなくなるかも知れない。
席主は、将来、Mちゃんが女流棋士として、将棋の藤井七段みたいに脚光を浴びるかも知れないと、夢を見ている。
そうなれば、私は兄弟子として、胸を貸したことになるが、それも悪くない。

   *****

写真
5月25日(金)の昼餉と夕餉



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