such is life

スマートであれ 

2018年05月24日 ナビトモブログ記事
テーマ:such is life

アメリカンフットボール「事件」の青年の謝罪会見をみた。


NHK大河ドラマの西郷隆盛は、世界史の政治家像のなかでも、まれにみるほど正直だったという。

西郷は自分がつくった政府と武力で戦うことになるのだが、盟友である大久保利通から、卑怯よばわりされたことがある。

「卑怯」という言葉は室町期の乱世にできた日本語だといわれる。

当初は、スマートでない、といった比較的軽い意味だったが

江戸期に入ると、意味が深刻になった。

とくに西郷の薩摩では、死に値するほどに深まったという。

当時の薩摩人は、卑怯とよばれれば相手を殺すか、自分が死ぬしかなかった。

旧日本の海軍は、初期の範を英国海軍にとり、軍医や技術といったい傍流から海軍に参加してきた青年たちは士官になったとき、海軍側の訓示は「スマートであれ」とただひとことだったといわれる。


ちなみに、西郷に卑怯と言っ大久保は終始スマートであった。

大久保は、暗殺されることをつねづね覚悟していて、凶漢に襲われたときも、いったん制止し、読んでいた書類をふくさに包みおわって、凶刃に伏した。


スマートは本来、打算を越え、ときに命がけのものと思える。

以上のことは、アメリカンフットボールの監督とコーチの会談を見て、頭に浮かんだ。



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