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吾喰楽家の食卓

キジの番(つがい) 

2018年05月02日 ナビトモブログ記事
テーマ:生活

今の地に移り住んだ三十余年前、ダイニングに面した窓の外は、桑畑だった。
いつ頃からか、養蚕を止めたらしく、桑畑は荒れ放題だった。
五年ほど前、重機で桑の切り株を掘り起こし、隣接する畑との間にブロックの境ができた。
数年して、六十歳前後と思しき男性が、畑を耕し始めた。
ところが、他に本業があるのか、中々、進まない。
昨年辺りから、ようやく、畑らしくなってきた。
今の時季、白と黄色の花が咲いている。

昨日、朝餉を済ませ、窓から畑を見ていると、十メートルほど先に鳥が見えた。
静かに窓を開け、よく見ると、キジの雄である。
時々、何か啄んでいるが、辺りを警戒しているようだ。
少し離れたところをカラスが横切ると、ケーン、ケーンと二回、鋭く鳴いた。
カラスに対して、縄張りを主張しているように思えた。
少し離れた草むらで、何か動いた。
一回り小さい、キジの雌だった。

キジは、繁殖期以外は、雌雄が別々に暮らすという。
産卵に備え、雌鳥は、栄養を蓄えているのか、頻りに何か啄んでいた。
雄鳥は、自分ではあまり食べず、雌鳥のために周囲を警戒している様子に、夫婦愛を感じた。
キジの雄は、雌よりも一回り大きく、茶褐色の雌とは異なり、羽の色も奇麗だ。
独身時代に飼っていた熱帯魚のグッピーは、色は雄の方が美しいが、雌の方が大きかった
小学生の頃、「女性は美しくないから化粧する。男性は元々美しいから、その必要が無い」などと、同級生の女の子と云い合ったことを思い出した。
後に写真の撮影時間を見たら、驚いたことに、キジを三十分も見ていた。

ズームレンズの倍率を上げた、手持ちにも関わらず、上々の写り具合だった。
ここでキジを見るのは、初めてではなく、何回か写真を撮っている。
今回は、距離が良かったのだろう。
近ければ逃げるだろうし、遠ければ更に倍率を上げるから、シャッターブレの恐れがある。
写真を整理してから、キジに付いてパソコンで調べてみた。
餌は、主に草の種、芽、葉などだが、昆虫やクモも食べるらしい。
雄が縄張りを持ち、雌は複数の縄張りに出入りするので、乱婚らしい。
夫婦愛と感じたが、そんな甘いものではなく、強い子孫を残すための、必死の営みらしい。

   *****

写真
5月1日(火)撮影:キジの番



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emuさんへ

吾喰楽さん

こんにちは。

そうなんです。
オスの方が、美しいんです。(笑)

桑畑だった頃は、青大将もいました。
蛇は苦手です。

2018/05/02 12:32:35

キジ

emuさん

キジが普通にいるんですね
動物園でしか見たことないですが、オスとメスで色が随分と違うんですね

2018/05/02 12:27:45

ミルクteaさんへ

吾喰楽さん

おはようございます。

身近な所に野生のキジがいるのは、それだけ田舎に住んでいるからですね。
東側は開けていますが、三方向は山が近いのです。
さほど、高い山ではありませんが。

いつ飛び立つか分からないので、三脚を用意する間がありませんでした。
それでも、何とか撮れました。

2018/05/02 07:45:17

素敵な撮影

さん

おはようございます。いつも、美味しそうな食卓を拝見していますが、今日は素敵なキジの撮影ですね。
キジは、動物園でしか見たことがなく、数十メートルの距離から眺める事が出来るなんて、素晴らしいです。とても綺麗に撮れていますね。男性は美しいから化粧をしない。私も子供の頃、同じようなこと言っていました。笑
現実、男性の方がメイクすると女性以上に綺麗になることが多いかと…。笑


今日はコメント置いていきます。いつも拙い私のブログに拍手ありがとうございます。

2018/05/02 07:09:02

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