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such is life
芭蕉は挑戦した
2018年04月27日
テーマ:俳句
古池や蛙飛び込む水の音 芭蕉
『芭蕉事典』を開いている。
多くの人に知られた一句だろう。
古池がある。そこに一匹の蛙が飛び込み、ぽちゃんと水の音をたてる。
ただそれだけのことだが、芭蕉はここに、幽玄閑寂の世界をみた。
芭蕉はこの句を詠むにあたって「挑戦」をした。
まず蛙はふつう、鳴き声を詠むのが決まりだった。
しかし芭蕉は常識を破って、蛙が水に飛び込む音を描写した。
また、この句の初案は、諸説あるが、
山吹や蛙飛ンだる水の音
だった。
「山吹」と「蛙」は当時常套的な取り合わせだった。
しかし芭蕉は「山吹」の代わりに、古色蒼然とした「古池」を「蛙」に取り合わせた。
さらに「飛ンだる」のほうが生き生きとしているが、
芭蕉は、蛙の動きの「滑稽さ」を抑え、「古池」との間に絶妙なバランスをとり、余情を高めた。
そして「古池に」ではなく「古池や」という「切れ字」を使って、一句に大きな「断絶」をもたらした。
「や」で切ることにより、古池は芭蕉の意識のなかでは、幽玄閑寂の象徴として独立して存在していることになる。
「切れ字」効果の一つである。
芭蕉はこの一句によって、これまでの詩歌の伝統を幾重にも破った。
この句は「芭蕉開眼の一句」といわれている。
青蛙おのれもペンキぬりたてか
芥川龍之介
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つちのえさん
芭蕉は「翁」というイメージですが、当時は、アグレッシブでアバンギャルドな俳人だったそうです。
芭蕉という俳号も、当時日本に入ってきたばかりの芭蕉(バナナの一種)からとったという説もあります。
2018/04/27 22:24:35
なぜ
この句はこれほどまでに
愛されるのでしょう。
幽玄閑寂(今、覚えました 笑)
でありながら
作品が出来た当時には
革新的表現だったのですね。
や、という切れ字で
古池を際立たせたのですか?
芥川龍之介も俳句を詠んだのですね。
2018/04/27 20:04:18