世界は意外なことだらけ

働き者になって長生きになった日本人 

2018年04月18日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

日本人の平均寿命が50歳に達したのがいつのことかご存知でしょうか。
男女が揃って50歳を超えたのは、戦後の1947年のことです。人生50年とは言いますが、実は、50歳まで生きた人は、つい最近まで、長命だった訳です。
縄文時代の平均寿命が14.6歳とする研究があります。弥生時代には稲作が広まりますが、寿命はほとんど延びませんでした。また、米づくりは天候に大きく左右されるため度重なる飢饉を発生させました。徳川幕府が始まった頃の平均寿命はせいぜい30歳弱と考えられています。

戦後になり、食糧事情、栄養状態、医療、安全に対する取組さらには衛生事情の改善などもあり、寿命は大きく延びていきますが、忘れてはならないのは、明治期における「労働」の登場ではなかったでしょうか。
前近代的な生活の中でだらだらと生活していた日本人の社会に、文明開化により、西欧型の「労働」が持ち込まれました。それまでの日本には、「労働」という言葉すら存在しなかったのです。
幕末から明治初期に日本を訪れた外国人たちは、例外なく、日本人の怠惰さに呆れ、腹を立て、こんな怠け者たちを見たことがないと、記録しています。

九時に始業し、夕方の五時までの間に労働を凝集する。ON、OFFを明確にして、だらだら生活を改めて、一日のリズムを作ることで、それまでの生活から脱け出して、健康的で勤勉な生活というものを獲得したのではないかと、僕は考えます。
働き過ぎはよくないとしても、ワークライフバランスは健康にとっても大切なことだと思いますね。



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