such is life

思い出すこと 

2018年04月17日 ナビトモブログ記事
テーマ:such is life

A子は連絡がほしいと、電話番号を教えてくれた。携帯のない頃の話である。

呼び出していた、やがて電話口に出たのは、お年寄りの女性である。

A子は母親はすでに亡くなったと言っていた。
電話口で「A子さん〜」と呼んでいる。


A子とは、三十年ほど前だろうか、仕事で訪れたK市で知り合った。

K市の繁華街のデパート前で仕事関係の人と待ち合わせていた。

そのときにぼくは、眼を擦って、うっかりコンタクトレンズを落としてしまった。

しゃがんで探していたら、隣にいたA子が、自分のバックや紙袋、ハンカチなどで、ぼくの二メートル四方を囲うように並べて、人混みを「規制」してくれたのである。

そのとき、コンタクトレンズは見つからなかったが、丁寧にお礼言い、よかったら、お礼をしたいので、あしたこの場所で会ってほしい、とお願いした。(不定期に続けるつもり)

新緑の夜は人香の夢をみる 風来



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