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「こやんぴ」のぶらりお散歩ブログ

雀の涙のような野豌豆 

2018年04月12日 ナビトモブログ記事
テーマ:koyampiの植物あれこれ

 カラスノエンドウが背を伸ばしはじめましたね。

 その傍らに、栄養が十分に行き渡らず、育ちが遅れているような一群らを見かけれることがあります。
 葉の大きさは、「元気な個体」に比べ「一まわり」どころか、三まわり、四まわりも小ぶりです。

 よく見ると、ポツンポツンと薄い空色の点々が着いています。
 目を皿のようにすると、この点々が、どうやら小さな小さな花であることが分かります。花の大きさも、色も、カラスノエンドウとは明らかに違います。

 実はこれ、カラスノエンドウの近縁種で、スズメノエンドウと言います。
 「烏」よりもずっと小さいから「雀」ということのようです。

 近縁種が、領地争いをすることなく、仲良く同居しているだけでも微笑ましいのに、種間雑種まで生み出す仲の良さ。

 で、そのカラスさんとスズメさんのお子さまのお名前は・・・

「烏と雀の間の大きさの鳥だとすると、何鳥が良いかなあ。百舌鳥(モズ)? 郭公(カッコウ)?

 『モズノエンドウ』・・・オズの魔法使いみたいだなぁ、いまいち。

 『カッコウノエンドウ』・・・『ええ格好しい』なんていじめられては気の毒だものなぁ。

 葉っぱや花がもっと大きければ、場所をいっぱいとるので『席取り』もありだな。『セキトリノエンドウ』かぁ。あれまあ、『関取の遠藤』だよ、これじゃあ。

 あれれ、くだらないことを考えていたら、もうお昼の時間になっちゃった。よっしゃ、こんな名前でいいや。

 さて、お昼は、カレーライスにしようかな。それともラーメン?」

 命名者がこんないい加減な気持ちであったとは思いませんが、カラスとスズメから頭文字をとって、「カ」と「ス」、その「間」の草なので「カスマグサ」。
 最近の自治体合併の際の安易な命名そっくりで、味気ないですねぇ。カスマグサが気の毒。

 ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

 スズメノエンドウの話なのに、カラスノエンドウが何故「烏」なのかが気になってきました。どうしてなんでしょうか?

 花の形? 鮮やかな赤紫色なので違いますよね。

 葉の形? 隙間がいっぱい。羽がこんなにスカスカだったら、烏は飛ぶことができず、私たちも「烏と一緒に」帰れなくなってしまいます。それは困りますので、葉でもありません。

 根が烏にそっくり? まさかぁ! そんなの、根も葉もない噂でしょ。

 図鑑などには、緑色の莢が熟すると真っ黒になるので、「烏」とありますが、それだけでは「クロサヤエンドウ」という名前になったかもしれません。

 カラスノエンドウは、子孫繁栄を願って、種をなるべく遠くに飛ばしたい。そこで、熟した莢をパカーンと開いて、勢いよく豆を押し出します。
「子どもたち、まめに暮らすのよ。」と叫びながら・・・(あくまでも、こやんぴ個人の感想です。)

 開ききった黒い莢は、カラスが羽を広げて大空を飛び回るかのような姿となるのです。



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