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独りディナー
最高の贈り物
2018年04月01日
テーマ:シニアライフ
昨日は久々に、亡き従弟の奥さんと、長電話をした。
従弟は七年前、何処かに不調があったのか病院へ行き、数日後あっという間に亡くなった。
私は、お通夜は参席したけれど、葬儀の日は叔母の血圧が異常に上がっていたので、叔母と共に従弟の家で留守番をしたのだった。
だから、葬儀では説明があったのかも知れないが、私は従弟の最後のことはよく知らない。
あえて訊くのは、叔母や従妹や奥さん、親族に失礼な様な気がしたから・・。
お通夜が終わって、従妹の奥さんは「うちに泊まって、一緒にお話しましょう」と言ってくれた。
従弟には子供が居ないし、たった一人の妹は若いときに夫に先立たれて一人なのである。
叔母も数十年前に叔父を見送って、寂しい顔ぶれだったのだ。
私は、親切に甘えて、その夜は寂しい三人と共に、思い出話にふけることにした。
その頃、叔母も従妹も、体調を崩していてアルコールは控えているらしく、「○○さん、ちょっと付き合って」と私に言って、奥さんは従弟が飲みかけていたウィスキーの瓶を持ってきた。
叔母とも、従弟妹とも、こうやってよく飲んだものだった。
「ねぇ、聞いてくれる?」と言って奥さんは、従弟とのなれ初めを話し始めた。
従弟は、ヴィスコンティの映画「ベニスに死す」に出てきた美少年にも面影の似ている、中々の美青年だった。
でも、奥さんにとっての従弟は、ビジュアルよりも、それまでに出会ったことの無い人物、と言うのが魅力だったらしい。
初めてのデートで、何故か伊勢丹デパートへ行き、人形展を見ていた奥さんの、とても気に入った大きな作品を、従弟はその場でプレゼントしたそうだ。
そういった潔さに、惹かれたらしい。
私から見ると、奥さんのいかにも江戸っ子らしい気っ風の良さが、札幌育ちだった従弟には新鮮だったのではないかと思った。
昨日は、久々に長話をした中で、
「最近、友達も次々と相手に先立たれる人が多くて。
その人達が、言うんです。後悔ばかりしている、って。私もね、亡くなる前にはきっと体調が悪かっただろうに、どうして気づいてあげられなかったのか、よく後悔するんですよ」
そうか・・。
考えると、私の中で「後悔」という言葉は、今の処浮かんで来てはいない。
もっとも、浮かびそうになると、封印してしまってる、というのが本当かも知れないけれど・・。
でも、私や家族にとって、主人は納得して自分の人生を終えたのだ、という確固たる認識がある。
人それぞれだけど、これこそが、主人の残してくれた我々家族に対する、最高の贈り物だと思っている。
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