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老いてなお
銭湯
2018年03月21日
テーマ:テーマ無し
*老舗のレトロ湯「タカラ湯」
昭和13(1937)年に建てられ、
お寺や神社と同じ様式である「千鳥破風」の宮造り。
その堂々たる外観は、
低い建物ばかりの住宅街の中でひときわ目をひく。
玄関上部の「宝船に乗った七福神」の飾り彫刻は当時、
これだけで小さな家が一軒買えたというほどの費用を
かけて作られた豪華なものだ。
透かし彫りの波や福神の表情など、職人技が光る
ディテールをぜひとも鑑賞していただきたい。
*ハイテク「はすぬま温泉 」
足立区北千住の旧宿場通りを越え、
荒川方面にある老舗のレトロ銭湯。
変わり種のレトロ銭湯「はすぬま温泉」はある。
創業は39年前、お湯はもちろん天然温泉である。
2017年12月16日に全面リニューアルしたが、
「近代化」とは真逆の、昭和レトロな雰囲気に
改装したという実にユニークな銭湯である。
まず、その外観は木材で格子状に作られた趣ある佇まい。
それを見ただけで、この銭湯が「只者ではない」ことがわかる。
か浴室に入れば、大きなタイル絵。
男女の境となる壁には、四季折々の日本画も描かれている。
かつての「懐かし銭湯」が、現代に見事に蘇った。
かつては入口の番台でお金を受け取っていたが、
現在はフロント形式に改装。
*都内では珍しい午前6時開店「燕湯(つばめゆ)」
東京の下町・JR御徒町駅のすぐ近くにある名銭湯。
かつては旧地名である、「黒門町の燕湯」と呼ばれていた。
そして都内唯一となる、
国の登録有形文化財指定の貴重な銭湯でもある。
外観は、北千住のタカラ湯同様に
「千鳥破風」と呼ばれる三角形の宮造り(寺社風建築)だ。
*湯船に天然の木を使用「藤の湯」
環状八号戦と玉川通りの交差点からすぐの
路地を入ったところに堂々と建つ
宮造りの銭湯がある、それが「藤の湯」だ。
銭湯としては珍しい、正面ではなく横側が入る玄関脇には、
江戸時代のものと言われている鬼瓦が保存されている。
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銭湯「明神湯」
大田区の住宅街に佇む昭和レトロ銭湯で、
昭和33(1958)年に建てられた、
典型的な宮造りの東京型銭湯である。
しかし、外観、内装、番台など、
ここまで創業当時の姿をほぼ
完全に残している銭湯は都内にそう多くはない。
外観は、入口にカーヴを描いた
「唐破風」という飾り屋根を採用した豪華な造り。
貫禄のある木製番台、
脱衣場の高い格天井(お寺などに用いられる建築様式)、
枯山水の坪庭、レトロなマッサージ椅子、
年季の入った体重計などが名脇役として頑張っている。
さらに燃料は木材を使用、お湯も井戸水を使っており、
現在ではむしろ贅沢な銭湯と言えるだろう。
from TRIP EDITOR編集部
2018/03/21 08:54:23