飲兵衛の独り言

だめだこりゃ 

2018年03月21日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

若い世代には、『踊る大捜査線』シリーズでの渋い刑事役のイメージが強いでしょうが・・・昭和世代の私達にとっては、彼は毎週土曜日午後8時に、ハッピ&鉢巻姿でブラウン管に登場する元気のいいおじさん。

今日は、そのザ・ドリフターズのリーダーであった
 『いかりや 長介』さんの命日・・・
2004年3月20日にお亡くなりになりました。
早いもので没後14年になるんですね。

いかりや(本名:碇矢 長一)さんは、1931年に現在の東京都墨田区で生まれました。

4歳の時に母親を亡くし、疎開先の静岡で終戦を迎えたいかりやさんは、東京の高校を中退後静岡の製紙工場に勤める傍ら同僚らと「女性にもてたい」一心(?)でハワイアンバンドを結成。

1959年にミュージシャンを目指して上京、クレイジーウェスト・ジミー時田とマウンテンボーイズに所属。

しかし1961年の大晦日に交通事故を起こしたことで所属事務所との関係が悪化。

翌年、桜井輝夫とザ・ドリフターズに加藤茶さんとほぼ同時期に参加。
1964年には仲本工事さん、高木ブーさん、荒井注さんが加わってザ・ドリフターズを再結成しナベプロに所属。

当時人気絶頂だったハナ肇とクレイジーキャッツの後輩として大々的に売り出されました。

純粋(?)なバンド活動として最も注目を浴びたのは、1966年に来日したビートルズの日本武道館での公演で前座を務めたことだったでしょうか。

やはりドリフといえば、1969〜1985年まで毎週土曜日に放映された 『8時だョ!全員集合』。

私が小学生の時から社会人になるまで続いた長寿・人気番組でした。

毎週笑わせてもらいましたが、そのネタ作りは実に熾烈なものだったことを、彼の著書 『だめだこりゃ』 で知りました。(↓)
平均視聴率27.3%、1973年4月に叩き出した最高平均視聴率が50.5%というこのお化け番組は、驚くべきことに殆ど毎週生放送。

ゆえに本番中に停電したり火災が発生するなど様々なハプニングがありました。

しかしもっと大変だったのは、本番前。

オンエアの2日前・木曜日に毎週ネタの打ち合わせ会議をしたそうですが、そこでリーダーのいかりやさんがネタを思いつくまで重い沈黙が支配。

当時番組制作に参加していた作家の高田文夫さんは、あまりの重苦しさに耐えきれずその場から逃げ出したことさえあったとか。

その生みの苦しみを15年以上繰り返し、また60歳過ぎても水を被ったり一斗缶や洗面器で頭を殴られたりという身体を張ったコントを続けたのですから、頭が下がります。

『全員集合』 が終了した2年後、1987年にNHK大河ドラマ 『独眼竜政宗』 に出演したことがキッカケで、本格的に俳優業へと転身。

全員集合時代のいかりやさんを知らない若い世代までもが、『踊る大捜査線』 シリーズでの刑事役を高く評価したのも、コント時代の苦労が演技に生かされていたからでしょう。


PTAからは子供に見せたくない番組のトップクラスに名を連ね続けた 『全員集合』 でしたが、私にとっては忘れられない思い出の番組。

その中で常に中心で活躍していたいかりやさんは、その後の俳優業と合わせテレビを通じて最もお世話になった芸能人だったと断言できます。

テレビにおけるお笑い芸を確立した
いかりやさん・・・
ちっともだめじゃなかったですょ!



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はじめまして。

長門さん

SMILEさんも長さんの
「8時だョ!」
「おいっス!」
を 毎週聞いていましたか⁈

苦虫を噛み潰したようなあの顔で演じる刑事役や父親役を、自然と受け入れることができましたね。
人情味あふれる演技力は、全員集合時代の苦労が滲みでていたからこそ…私はそう感じています。

コメントありがとうございます。

2018/03/21 19:35:38

個人的には

さん

こんにちは、はじめまして。
昭和41年生まれなので『8時だョ』はタイムリーでした。
あの頃は、チャンネルをガチャガチャ回してテレビを楽しんでいました。俳優業への転身は意外でしたが、味のある役者ぶりでしたね。あの渋みと、、独特の声質。個人的には『躍る・・』も素敵ですが、木村拓哉さん主演の『GOOD LUCK!』で父親の役を演じられた時も、ドラマに深みや奥行を与えたように感じます。「親子?」顔の造作に無理が…と最初は思いましたが、いつの間にか違和感がなくなりました。【高けぇとこ、飛びやがって・・】と僅かに笑う表情がとても魅力がありました。ベーシストでもありますよね。確か「キリンビール」のCMでベースを弾く渋い姿を記憶しています。

2018/03/21 15:14:49

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