飲兵衛の独り言

英断とは 

2018年03月20日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

地下鉄サリン事件から23年。
この事件を全く知らない若者が成人しているわけです。
当時子供であった者を考えれば30歳以下の若者達には実感のない事件でしょう。

事件そのものについてこのブログで説明せずとも皆さんご存知の通りです。
しかし、この事件が起きた日、三名の医師による英断が多くの命を救った事を私たちはもっと知っておくべきだと思います。

多くの被害者を受け入れたのは聖路加国際病院。
医院長は昨年105歳で大往生を遂げられた日野原重明氏
彼は、外来患者を断り、事件の被害者を最優先に、全ての搬入を受け入れると即決。
ベッド数不足で礼拝堂を解放する指示も日野原医院長でした。

当初被害者は農薬中毒という見方ではあったものの
それでは説明できない症状。治療法が確定できない医師団…
そこに、9ヶ月前に松本サリン事件で被害者の治療をした信州大学付属病院の柳沢信夫医師から電話があった。
たまたま観ていたテレビでこの事件を知り、その症状がサリン中毒と確信。特効薬や治療法を伝えた。

サリン中毒の特効薬、パムは副作用も強く死亡するケースもある薬。もし、サリン中毒ではなかったら、、、
そのパム使用を決断したのは聖路加救命救急センター石松伸一医師。

つまり、
日野原医師の全被害者受け入れの決断。
柳沢医師の病院・医師チームへの直接連絡をするという決断。
(厚生省等に連絡していたら、どうなっていたでしょうか。)
石松医師の一刻を争うパム投与の決断。

これだけの無差別テロの被害を最小限に食い止めたことについて、米国国防総省から日本政府に照会があったほど。

この三名の医師の英断があってこそ。

しかし、パムという薬はそれほど用意しているわけではなく
患者人数分集めるため、必死で動いた製造元スズケンや住友製薬。
警察、消防、駅員、ニュースを見て駆けつけた看護師の方々
多くの人による救命活動があったこと。
当時を知る私たちが、若者達に語り伝えなければ。

そして、この教団が名前を変え存続していることも!
今もなお、後遺症に苦しんでいる被害者の方がいることも。


詳しくは、下記をご覧ください。
https://m.youtube.com/watch?v=6591-SXZtLA
【NHKプロジェクトX 第164回「地下鉄サリン事件 救急医療チーム 最後の決断」】



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この英断を。

長門さん

政治家の優柔不断・実行力不足が目立つ昨今。
国会等で上っ面の空虚な言葉を並べ立て個人攻撃など枝葉末節に拘っている彼らは、非常時に勇気ある決断を下した3人の医師たちの行動を見習うべきでしょう。

数日前、この事件に関わった実行犯の死刑囚数名がそれぞれ地方の拘置所に移送されたことが報道されましたが、それが何の事件かを知らない若者には、私たちが語り伝えなければなりますまい。

コメント、ありがとうございます。

2018/03/21 08:38:41

そう思います!

麗さん

長門さん、はじめまして。

日本国内で起きた未曾有のテロ事件!!!
風化させてはいけませんね。

このような、医師の英断があったからこそ
被害は最小限におさえられたのですね。

ユーチューブ、後ほどゆっくりと観てみます。

そうそう、
このようなテロ事件を起こしたオウム真理教に
確か破防法の適用ができなかったのですよね…
だから、形を変えて
今も存在しているのでしょうね。

2018/03/20 17:52:13

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