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独りディナー
歌舞伎研修会
2018年02月24日
テーマ:シニアライフ
今週のはじめには、歌舞伎観劇の為に上京した。
高麗屋襲名披露中の、夜の部を、二晩続けて見た。
忠臣蔵の七段目、「祇園一力茶屋の場」に、海老蔵・菊之助の若手と、仁左衛門・玉三郎の大御所が、日替わりで演じるのだ。
こういった機会は、私にとっては初めてである。
幸い、現職のお医者さんで日曜日だけなら付き合える、という友人とは日曜日に。
玉三郎が見たいという友人とは月曜日に、連れだって出かけた。
通常歌舞伎観劇は一人なので、気の合ったお仲間と一緒、という非日常性で、すでに高揚していたことはある。
まず、歌舞伎座の隣にある「文明堂カフェ」で待ち合わせて、積もる話から始まった。
頃合いを見て、劇場へ。
2月の襲名披露口上は、いつもと違って芝居風で、中々楽しかったけれど、お目当ては勿論最後の舞台である。
大星由良之助(大石内蔵助)を演じた旧幸四郎は、さすがに年季の入った立派な役者さんである。
特にファンではないのだが、やはり見応えがあった。
そして、海老蔵と菊之助である。
お軽を演じる菊之助は、見事に美しかったが、海老蔵は天性というものを見せてくれた気がした。
夫のために遊女に身を落としたお軽が、由良之助の密書を手鏡に映して読むくだりの菊之助は、確かに色っぽかった。
一方、海老蔵の平右衛門から漂う、そこはかとない明るさは、解釈なのか、お家芸なのか、はたまた個性なのか。
翌日は、同じお役を仁左衛門が演じていたが、これが正統的なのかはいざ知らず、こちらは軽い明るさの中に忠臣蔵の悲劇が垣間見える、見事なものだった。
只、同じお役をこうも異なった印象で演じてしまう若い海老蔵に、底知れぬ凄みを感じたのは私だけだったろうか・・。
玉三郎は、見ているこちらが平身低頭したくなるほどのお軽であった。
かつて、私がよく歌舞伎座に通っていた頃の玉三郎は、余りに完璧で、彼だけが芸術品としてちょっと周りから浮き上がっているかの様な気さえしたのだが。
現在の玉三郎の舞台は、演じているのではなくて、ありきたりの言い方になってしまうけれど、そこにお軽が居た。
歌舞伎を二晩続けて見る、未亡人ビギナーの私に、同行した友人がちょっと「大丈夫?」心配してくれた。
未亡人同士ながら、現役の女医さんの彼女が、「今日はプチ贅沢をしました」と、お仲間にLINEで伝えていたのだ。
贅沢三昧をした私は、「歌舞伎の研修に来ました」と、理由づけて、笑い飛ばすしかない。
いそいそと名古屋へ戻り、溢れる余韻に浸りながら、練習にいそしむ日常へと、スィッチを切り替えたのだった。
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彩さん
舞台って、ライブだから面白いですよね。
観客も一緒に作っている、と思う瞬間もありますし。
舞台の経験を重ねていくと、観客の反応と共に、パフォーマンスを進めていくようになるわけだから。
その境地まで行ければ、本物ですね。
2018/02/24 17:20:55
師匠
最後の一節が、身にしみました。
ありがとうございます。
海老蔵は、これから益々大きくなっていくでしょうね。
私が夜の部を見た日の、昼の部で「暫」の海老蔵は、神がかった様な芝居だった、と友人が言ってました。
彼女は、成田屋の後援会に入ってるので、簡単にその日の夜にも席が確保出来たそうで、休憩時に私を見つけて、評判を伝えてくれました。
毎日同じ役を演じていれば、乗り移る日もあるかも知れませんし、そうやって芸を磨いていくのでしょうね。
舞台上でなくては、学べない事が多々ありますし・・。
2018/02/24 17:16:15
吾喰楽さん
コメントありがとうございました。
私見では、玉三郎は以前ほど歌舞伎に出演していない様な気がします・・。
まだ歌舞伎会の会員なので、「ほうおう」という会誌が送られてきますが、名前を見る頻度が減った気がします。
今は亡き、玉三郎ファンだった友人に誘われて結構見ましたが。
誘われても、一緒に見に行ったのは一度キリで、いつもそれぞれ都合の良い日に見に行きました。
一ヶ月近く上演しているので、自由度があって良いですね。
私なんかはむしろ、毎日同じ役を繰り返すのだから、それは身につくだろう、と遠吠え的に思ってしまいますが・・。
2018/02/24 17:05:54
お二人のように
歌舞伎の事、専門的なことは言えませんが
シシ―さん、何だかいいなぁ〜
非日常的な事が自然にできて、それで
心が満たされ、また、日常に戻っていく。
引きずらず、自分の中でスイッチが切り
替えられるって、熟成した大人だなぁ。
2018/02/24 15:42:18
大丈夫
玉三郎と菊之助、当代きってのお軽を、日替わりで見られるなんて、
何たる幸せでしょう。
海老蔵と仁左衛門、このダブルキャストも見ものです。
(後々の、語り草になるかも)
海老蔵の明るさは、天性のものでしょう。
役により、その明るさが生きる場合と、
(昼の部の「暫」の鎌倉権五郎など)
少し、首をかしげたくなる場合があります。
「大丈夫?」と気遣ってくれた、女医さんのお友達、
多分、貴女がまだ、悲嘆の淵から、脱し切れていないのではと、
そこを心配されたのでしょうね。
「財政破綻」や「玩物喪志」を懸念してのことでは、ないようです。
そう、スイッチの切り替え、これが大事です。
ブログ一つにも、作者が滲んで見えます。
貴女は大丈夫、心身共に健康です。
2018/02/24 11:53:16
玉三郎と海老蔵
二人とも、見てみたい役者です。
以前、玉三郎は国立劇場にも出演したらしいのですが、最近は姿を見せていません。
落語もそうですが、同じ演目を異なる役者が如何に演じるか、比べるのは興味深いです。
私が初めて見た歌舞伎は、先代橋之助の髪結新三です。
来月、同じお役を菊之助が遣ります。
如何に演じるか、楽しみです。
2018/02/24 10:26:21