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気ままなブログ
話すと言う事
2018年02月19日
テーマ:テーマ無し
フィギュアスケートで、堂々の金メダルをゲットした羽生選手。
彼は、若い頃から、きちんとしたコメントが出来るので、
感心していた。
と言うのも、欧米での教育は、きちんと自分の意見を言えるようにと
言うものがあるようだが、日本では、基本「人と同じであれ」「物を喋らないが良し」の文化(が、長い)ためか、「私も」「僕も」「同じです」が横行。
物を食べれば、誰も彼もが「おいし〜」「甘〜い」「柔らか〜〜い」
挙句の果てはアイスクリームを食べて感想を聞かれたら「冷た〜〜い」
これでギャラをもらっている芸能人が大多数。
何とも楽な事だ。
羽生くんは、16歳の頃から目立ち始めて、色々とインタビューで
聞かれることがあったが、その都度、彼自身の言葉で語っていた。
そう言う意味では、高橋 大輔、織田 信成も然り。
関西系の方は喋る事を厭わない・・と常々思って居たから
そのせいかと思って居たが、どちらにしても男子。
女子は、浅田真央が「笑顔で〜滑れて〜笑顔で〜終わったら〜」と言えば
後に続く選手たちも口をそろえて「笑顔で〜〜笑顔で〜」
さて、金メダルを取った羽生君が先日のインタビューで、
こんな事を言って居た。
「正直言えば、嫌われたくないです。何か言えば、叩かれるし、
嫌われる。色んな事を言われますが・・・」
思うに、彼の自信満々なコメントが、反感を呼ぶんだろうな〜。
「誰が金を取ろうが、僕も取ります!」
「自信はあります。僕はこの日の為に、一生懸命練習して来た。
誰かが金を取るなら、僕も取る。」
こう言う断定的な言い方を日本人は嫌いますよね。
だから、どこでもここでも、
「〜〜と思います」と言う表現を使う。
バス旅行へ行くと、ガイドが
「これから右に曲がりたいと思います。」
思っていないで、曲がれよ。
「これから、昼食に行きたいと思います」
だから、行けって。思って居るだけか?
芸能人、新入社員
「頑張りたいと思います」
思って居るだけでなく、頑張れ!
外国人と話すとき、日本人の出だしは
I think〜〜〜(私は、思う)
英会話教室では、外人の教師たちが不思議がる
「思うかどうか聞いて居ない。貴方の意見を聞きたいんだ」
「私は、明日どこそこへ行きたいと思う」
ではなくて、明日、どこそこへ行く予定だ。
こう表現する方がベターなのだが、日本では、曖昧な表現を
使わないと、「きつい」と評価される文化故、
意志表示が曖昧。
良く言えば、柔らかい。
羽生選手は、元々自分と言う物をしっかり把握し、
自分を確立しているんだろうなぁ。
ご両親も、偉い。
そこへ来て、コーチが、あのブライアン・オーサー
カナダ人はどちらかと言うと日本人的感覚に近い所が
あるようで、穏やかだが、こと勝負となれば
欧米人の血がたぎるのだろう。
勝負に於いて、謙遜は無用。
「僕は金を取る!自信があるぞ」
これは、言ってみれば、己の脳にも言い聞かせる事になるだろう。
「いえ、とんでもないです。欲しいですけどぉ〜」
より、遥かに強い。
羽生がそうした言い方をするのを嫌う人たちの
言葉が、きっと羽生の耳にも目にも届いて居るから
彼の中に、
「僕が言う事で、色々言われる、嫌われたくない・・・」
と言う言葉が出たのかもしれない。
いずれにしても、彼は勝利者。
彼の心身の頑張りに拍手を贈ります。
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