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昭和2年生まれの航海日誌

西の風 

2018年01月25日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し


  発電所の煙が強い西風で真横に流れている。
  この風が吹くと、どういうものか少年時代の郷里を
 思い出す。

  伊勢平野の中南部で、掘坂山を西に見る水田農地の
 在所である。

  ”北風ビュンビュン吹いてくる”
 ではなく、冬はこの山から西風がよく吹いた。
 そんなこともあって、北側に窓はあるが西側に窓のある
 家はなかったように思う。

  通学はこの西風に向かって歩く。
  支那事変が勃発しており、羊毛、綿の輸入は極度に制限
 され、民間には供給されなかった。オーバーがあるわけがない。
  「純綿」と言う言葉が貴重品のような思いをしたのもこの頃だ。

  防寒具があるではなし、蔵から出した半纏を洋服に上に
 着た。
  寒いと思う日は、頭から被って登校した。

  あの日から、半世紀以上は優に過ぎている。
  
  日が沈み、煙突の煙も直上し始めた。
  日常生活で寒いと思ったことがない。
 それに、風邪を全く知らないがぁ。

  有り難い、何処かで、何かで報いてみよう!
 
 
  

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