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吾喰楽家の食卓

初めての白石 

2018年01月22日 ナビトモブログ記事
テーマ:生活

パトさんは、西荻mini囲碁サロンの席亭である。
土曜日の午前中、小学生を対象に囲碁教室を開いている。
午後は、サロンの奥にある書斎コーナーで、執筆して過ごすことが多い。
そして、夕方、風流寄席へ出かける。
風流寄席に通い始め、今月で三年目に入った。
パトさんは、今までの二年間、一回も欠席したことがない。
この先、健康である限り、この生活は続くであろう。

最近、私は、パトさんの執筆時間を邪魔するようになった。
今月も、三時少し過ぎにサロンを訪ね、獺祭をご馳走になりながら、お喋りを楽しんでいた。
四時頃、電話が鳴った。
「先生は、四時半に外出します。それまでで良かったら、来てください」と、応じていた。
事態は、直ぐに理解出来た。
生徒の一人が、「今から碁を打ちに行きたい」と、云うのだ。
直ぐに、小学校低学年の女の子が、自転車で来た。

通常、碁盤には、縦横十九本の線が引いてある。
囲碁は、その交わったところに黒と白の石を交互に置いて、陣地を取り合うゲームだ。
碁盤は、初心者の練習用に、線が九本の九路盤や十三本の十三路盤がある。
パトさんは、十三路盤を取り出し、指導碁を始めた。
上手(うわて)が白石、下手(したて)が黒石を持つのが慣例であり、今回、ハンデとして、あらかじめ黒石三個を置かせた。
勝負は十分ほどで終わり、数目差でパトさんが勝った。
指導碁の場合、接戦の方が、相手の士気を高めるので、好ましい。

最近、私は囲碁を打っていない。
無い知恵を絞りだそうとするからか、手を読み始めると、血圧が上がるので用心している。
それでも、囲碁に対する興味が薄れることはなく、日曜日は、時間が許す限り、テレビで囲碁番組を楽しんでいる。
パトさんは、相手が小学生の初心者だから大丈夫と判断したのだろう、私は、二局目の相手を仰せつかった。
黒石二個を置かせ、対局は始まった。
久しぶりに持つ碁石で、それも、初めて持つ白石である。
序盤は、ちぐはぐな碁を打っていたが、徐々に落ち着いた。

結果は云うまでもないが、問題は勝ち方で、もっと、接戦にしなければ駄目だった。
大敗の口惜しさがバネになるとも云えるが、初心者の場合は悪く作用する恐れがある。
私は、初めて持つ白石で、教える楽しみを少なからず、味わうことが出来た。
もっとも、私の棋力では、指導できるのも、初心者の内に限る。
以前、小学生高学年の男の子と対局したこともあるが、私より、はるかに強かった。
ところで、今回の生徒は、両親や先生の躾が良いのだろか、礼儀正しい、可愛い女の子だった。
パトさんが、ボランティアで小学生に囲碁を教えている原動力が、分かったような気がした。

   *****

写真
1月20日(土)の風流寄席(前菜・刺身)



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シシーマニアさんへ

吾喰楽さん

おはようございます。

実は、私、中学と高校の教員免許を持っています。
活用したことは、ありません。

柄ではないと思っていますが、先生の資質が、少しはあるのかも知れません。

2018/01/22 09:47:39

又ひとつ

シシーマニアさん

ゴクさん、
又一つ、世界が広がりましたね。

シニアのソロライフ、お手本になる方がまわりに沢山いらして、わくわくします。

2018/01/22 09:30:31

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