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壬生義士伝 

2017年12月12日 ナビトモブログ記事
テーマ:時代劇

映画ファンの皆さん、おはようございます!

今日の映画紹介は「壬生義士伝」。
BS-TBSで2017年12月12日(火)21:00〜放送。
2003年1月に観た時の感想文です。

原作は浅田次郎の初の同名時代小説。
監督は「おくりびと」の滝田洋二郎。

キャッチコピーは
”愛する者のために涙を切り、人を斬る”。

冒頭のシーンは東京市、明治三十二年の冬。
満州への引っ越し準備をしている大野医院の
大野千秋(村田雄浩)のところへ病気の孫を
連れてやってきた老人・斎藤一(佐藤浩市)は、
偶然にかつて新選組で一緒に戦った
隊士・吉村貫一郎(中井貴一)の写真を見つける。

斎藤は町医者の大野に問わず語り、
昔を思い出しながら話す物語は京都の新選組へと続く。

幕末の京都・壬生の新撰組に一人の浪人が入隊してきた。
その男は盛岡の南部藩出身の吉村貫一郎と名乗る
はみすぼらしい身なりの田舎侍だったが、
これまでに何人もの人を斬り殺してきた剣の達人だった。

しかし、他の隊士たちと違って、彼は死ぬことを避け、
お金に執着する貫一郎だった。
全ては、故郷で貧困に喘ぐ家族のため。
脱藩までして新選組に入隊した彼には、金を稼ぎ、
愛する家族のために生き残る必要があったのだ。

そんな貫一郎に、近藤勇(塩見三省)も一目置く斎藤一は
嫌悪を感じて、辻斬りで彼を殺そうとするが…。

見どころはネタばらしになるが、
ラストの切腹を覚悟する場面ですね。

かつての親友であり今は南部藩の重役である
大野次郎右衛門(三宅裕司)は
吉村に断腸の思いで切腹を命じる。

覚悟を決めた満身創痍の吉村が自問自答しながら、
おにぎりを食べるシーンには泣けました。

家族に対し先に死んでいく許しを請う一人芝居は
中井貴一の最高の演技。

新選組で名の知られた隊員でなく、
名も無い一人の田舎侍にスポットライトをあてて、
家族のために、サムライとして
その義に生きる愚直なまでなその生き様を描いた映画。

「おくりびと」同様に、セリフをセーブし、
間をとって表情の変化だけで感情を表現する演出は
観客をグイグイと画面に引き込んでいきます。

ちなみに義士(ぎし)とは、節義に厚い者のことをいう。
類似する概念として志士、烈士などがあり、
「赤穂義士」で、よく知られていますね。



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