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吾喰楽家の食卓

二代・立花家橘之助襲名披露 

2017年12月12日 ナビトモブログ記事
テーマ:古典芸能

国立演芸場の十二月中席初日へ行った。
今回の公演は、三遊亭小円歌が、二代・立花家橘之助(たちばなや・きつのすけ)を襲名した披露である。
初代・橘之助は、明治から昭和初期にかけ活躍した、女流音曲師だ。
亡くなってから八十年以上も経つので、その実演を見たことがある方は、居らしたとしても、極めて少ないと思う。
十一月一日から東京の寄席四軒で行って来た披露公演も、昨日から始まった国立演芸場十二月中席の十日間で終わる。

小円歌は、今年の四月に亡くなった三遊亭円歌の弟子で、三味線漫談家である。
今まで、国立演芸場で何回か観ている。
専門的なことは分からないが、歯切れのよい三味線を弾く、小粋な御姐さんだ。
中々の美人で、華がある方だが、元々は女優志願だったらしい。
花柳流日本舞踊の名取でもある。

口上は、兄弟子の三遊亭歌武蔵の進行で、住吉踊りの会(寄席芸)の座長である金原亭駒三、落語協会顧問で落語界最長老の三遊亭金馬、一門の現役最年長の三遊亭歌司が挨拶をした。
今までに、女性が中央に座る口上は、見たことがない。
艶やかな雰囲気があり、中々、良いものだ。

勿論、トリを務めたのは、この日の主役である橘之助である。
通常、三味線漫談などの色物の持ち時間は、十分間であるが、今回は三十分だ。
三味線と鼓(桂やまと)の掛け合いなど、珍しいものも見ることができた。
また、今回は、三味線と唄だけでなく、日本舞踊も見せてくれた。
流石、名取だけのことはあり、日頃、見ている噺家の踊りとは、ひと味違った。
正直に云えば、邦楽は全くの素人であるが、三十分が短く感じるほどの素晴らしい高座だった。

   *****

写真
12月11日(月)の一階ロビーと演題



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パトラッシュさんへ

吾喰楽さん

こんにちは。

初日の昨日で、8〜9割の入りでした。
チケットは、買えると思います。
1300円は、絶対にお買い得です。
まして、パトさんは、お近いです。
是非、いらして下さい。

2017/12/12 11:30:14

それを聞き

パトラッシュさん

にわかに、行ってみたくなりました。
シニア割引で1300円。
それでもって、約三時間を、たっぷり楽しませてくれる……
こんないい遊びは、他にありません。

2017/12/12 11:16:51

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