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雑感日記
ホンダスーパーカブ1億台
2017年10月21日
テーマ:テーマ無し
★こんなニュースが流れた。
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「スーパーカブは1958年の誕生以来、各国の文化の違いや多様化するお客様のニーズに合わせて進化を続け、160か国以上で販売された、まさにロングセラーモデル」と紹介した上で、「需要のあるところで生産するという考えのもと1961年には台湾での生産を開始し、現在では世界15か国、16拠点で生産され、今月上旬で生産台数が1億台にいたった」
1958年生産開始とある。
1958年といえば、昭和33年、私が川崎航空機に入社した翌年のことである。カワサキはバイクのエンジンはメイ発に提供などはしていたが、まだオートバイ事業には参入はしていなかった時代である。
当時はオートバイメーカーと言っても、自転車にエンジンをつけるだけのものなど、その数100社以上もあって、当時の川崎航空機は本田さんに確かミッションの部品など提供していたのだが、私の入社したころは社内にホンダのオートバイが何台もあって『なぜ?』と聞いたら、『部品代の一部に・・』などと言っていたそんな時代だったのである。
そんな時代に『50ccカブ』の出現は、当時のオートバイ業界を一変させたのである。
当時は浜松の『スズキ』も中間車種と言われた80?のオートバイが堅調だったが、業界の競争が激しかったのか、100社以上あったメーカーも、カワサキが二輪事業に進出しようとした1960年には、殆ど消え失せて、ヤマハ・三菱・富士重・トートーハツ・メグロなど10社ほどになっていたのである。
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そんな時代に出たカブは、いろんな意味で画期的で、業界の文字通りの先駆者となり『50ccモペット』という分野を確立したのである。
鈴木もヤマハもモペットの分野に追随したし、二輪事業をスタートさせた当時のカワサキもM5というモペットも持っていたし、井関農機のタフ50という空水冷の50ccのエンジン提供もしていたのである。
ニュースの中でも紹介していたが、先頭を走った『ホンダスーパーカブ』は世界で始めてといういろんな特徴を持っていた。
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そんな数々の特徴を持ったカブだったが、本田宗一郎社長自らがこのプロジェクトの先頭に立たれていたのである。
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このカブの生産工場として『鈴鹿工場』が新しく建設されたし、同じ鈴鹿に鈴鹿サーキットの建設も同時進行していたのである。
ちなみに鈴鹿サーキットは、1962年9月にサーキットが完成し、同年11月3日 - 4日にかけてオープニングレースとして第1回全日本選手権ロードレースが開催されたのである。そのレースにカワサキの製造部の人たちがバスを仕立てて観に行って、そのレースに感動して、中村治道、高橋鐵郎、川崎芳夫、松尾勇さんなどが翌年、青野ヶ原のモトクロスに出場し優勝して、カワサキの二輪事業部の雰囲気は一変したのである。若し鈴鹿のロードレースがなかったら、カワサキはひょっとしたら二輪事業から撤退していたかも知れないのである。
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販売網でも、大量生産される『カブ』を大量販売する『知恵』として全国に何万店もあった『まちの自転車屋』を利用したのは世界で初めてのことで、画期的だったと思っている。
自転車屋だから、『エンジンのこと』など本来解っていないし、『資金力』もないので、その販売方式は「委託販売」で買取り方式ではなく、モペットを展示していて売れたら『手数料・マージン』を支払う方式をとっていて、当時の日本で『モペット』の取扱店は、5万店もあると言われたのである。
こんな販売方式がその後何十年も続いて、日本の二輪業界の独特の販売形態として続いたのである。
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★そんな『ホンダスーパーカブ』は日本だけでなく、台湾をはじめ東南アジア各国でも生産販売が進められて、60年経ってその数『1億台』とは、素晴らしい快挙である。
文字通り『1億人以上の人たち』がホンダスーパーカブに乗ったことになるのである。
その形も部分的な進化はあったのだろうが、基本的にはスタート時点の形が継承されている。
スゴイなと思うし、こんな商品を世に出された本田宗一郎さんの『先見の明』に改めて心からの敬意を表したいのである。
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★NPO? The Good Times のホ―ムページです
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★会員さんのブログです。更新されるとすぐ載ります。
★60万人フォロワーのいる公式ツイッターです。
?★雑感日記のEnglish Version です。
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