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梨野礫・エッセイ集

「国語学原論」(時枝誠記著・岩波書店・1941年)精読・34 

2017年10月10日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

 再び形容詞連用形接続の「あり」について考えて見ると、そこには詞としての「あり」と、辞としての「あり」の二通りがあると思われるが、「暖いです」「暖うございます」の「です」「ございます」は明らかに辞としての用法だが、次のような場合はどのように考えればよいだろうか。 ● 殿下は中将であらせられる。 ● 殿下は中将でいらっしゃる。 ● 殿下は中将にておはす。  上のように用いられた場合、「彼は中将だ」と

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