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昭和2年生まれの航海日誌

 桜 帰らぬ気になる鴨たち 

2011年04月08日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し


     (三日目の桜)

      歩道、公園、駅前そして校庭と見渡す限り満開の
     桜である。

      三日目の桜の下に来ると、ところどころに花弁が
     落ちていた。夜中に落ちたもので、桜吹雪になった
     ものではない。

      咲き誇り春を謳歌している。
    ” 三日見ぬ間の桜”とは、ピークを過ぎてからのもの
     を言うのだろう。

      帰りしな鴨のいる森の中に入って行くと、池に二羽
     の鴨が残っていた。

      四月も中旬に入る頃だ、もう、帰ってしまったものだ
     とばかりに思っていた。

      「おい、帰りそびれたか」
      「黒竜江、カムチャカのどちらだった」
      「東日本大震災は知ってるだろうな」
      「帰るコースはジャイロコンパスでいけよ」
      「コウナゴは伊勢湾あたりで食べ、風評被害を
     もたらすな」

      勝手な一人ごとを言うてみた。
     家につくなり、雨が降りだした。

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