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吾喰楽家の食卓

初めての香梨(カオリ) 

2017年09月25日 ナビトモブログ記事
テーマ:生活

風流寄席の魅力は、何と云っても、鳳楽師匠の口演を目の前で観られることである。
また、師匠を交えての宴席も、落語に負けず劣らず楽しい。
会場は銀座の割烹なので、出て来るコース料理の美味しさは、云うまでもない。
でも、割烹とはいえ、雑居ビルの地下にあるので、一見、居酒屋に見える。
故談志師匠が贔屓にしていた店で、彼は風流寄席の発起人だ。
自分では遣らず、鳳楽師匠にさせたのが幸いし、この落語会は長続きしている。

抽選会が終わると、宴席はお開きになる。
鳳楽師匠が番号札を引いて、古参の客が寄付した景品の当選者を決めている。
寄席文字の師匠も客なので、色紙などのこともあるが、食べ物の景品が多い。
最近、寄付する客が多いらしく、当たる確率は、かなり高い。
当たった景品は、風流寄席の日の宿舎である、生家に置いて来ることが多い。
今回、奇しくも、昔の同僚が寄付した“香梨”が当たった。

同僚は、「黄色くなってからが美味しい」と、云っていた。
生家に着いてから、スマホで詳しいことを調べてみた。
神奈川県で誕生した青梨で、「幻の梨」と云われているそうだ。
新興と幸水を交配した品種で、幸水の甘さと、新興の大きさを併せ持つという。
生産量が少ないからか、スーパーでは見かけない。
生家に置いて行くつもりだったが、持って帰ることにした。

早速、仏壇に供えた。
同僚と亡妻は、二人とも数年で退職したから、短い期間だったが、同じ課に所属していた。
このことも、1kg以上ある大きな梨を、重たい思いをして持ち帰った理由だ。
勿論、次回、同僚に礼を云うのに、味を知っておく必要もある。
ところで、私は古参の客とは云えないが、新参の時期は過ぎたと云って良いだろう。
景品を頂くばかりでなく、そろそろ、提供しても良いかなと思い始めている。

   *****

写真
9月24日(日)の夕餉と香梨



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風華さんへ

吾喰楽さん

おはようございます。

一人で食べるのには、大きすぎるのですが・・・

一昨年の十二月に、この同僚に連れて行って貰って以来、風流寄席にのめり込みました。

2017/09/25 10:38:06

思い出と一緒に

風華さん

貴重な品種の梨なのですね。

いただきながら、思い出をたどるのも良いかも知れませんね。

2017/09/25 10:15:58

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