一歩前進!

杖は知っている C 

2017年09月12日 ナビトモブログ記事
テーマ:日常

<信州松本の親切な女子大生?に感謝!>


 「2017セイジ・オザワ松本フェスティバル(OMF)」でオペラ「子どもと魔法」に児童合唱団の一員として孫娘が出演するとのことだったので9月3日(日)にウォーキングストックで安全を確保しながら松本駅へ向かった。
肝心な時にトラブルを起こす間抜けさがあるが、今回もドジを踏んだ。しかし、信州松本の親切な女子大生!?とタクシー運転手に助けられ、無事15時の開園2分前に到着して幸運にも最初から鑑賞できホッとした。

 気になる台風15号も関東地方への上陸もなく、予定通り新宿発10時のスーパーあずさに乗車し3分遅れの13時34分松本駅へ到着した。幸運にも天気は良い。いつもなら散策しながら松本城に向かうが、今回はウォーキングストック(杖替わり)を使っている。バスにしようと駅前ロータリーに向かうと、忍者服を着た案内人がいたのでタイミング良く周遊バスに乗れた。
 今回は妻から依頼されていた「みそせんべい」を忘れないようにまず買おうと北口にある松本神社付近で降りた。店には白い日焼け防止用?の帽子を被った80代?のおばちゃんが椅子に座っていた。お客は小生一人。1・2・年前の思い出話(小生の職業やご自身の夫が校長先生だったこと等)をしながら5・6枚の袋入りが多数あるので中々決まらない。その場で妻に電話していると、妻の好きな「わさびのみそせんべい」は1枚しか残っていない。結局、5・6枚の袋入りを2個購入したが、余程思い出話が嬉しかったのか、わさびのみそせんべいを「奥さんへ上げて」とサービスしてくれた。リュックに入れていると、「これ、知り合いからさっき貰った桃だけど1個持って行って」と手渡してくれた。サービスして欲しいから、千葉から来たとか思い出話をした訳でないのだが・・・。清々しい気分で松本城を撮影出来き、南口(正面入り口)を出て大名通りを歩きながら松本駅に向かった。ハッピーな気分はここまでだった。


 松本駅からOMFの会場にバスで向かった。25分位過ぎた14時25分ごろに最寄りのバス停に到着した。開場は14時30分なので丁度良いと安心したが、会場に着くとなんか変だ。誰もいない。会場が思い込みで間違っていたのだ。6月3日にネットを通じて自分で購入し、近くのローソンで受け取ったチケットを最後までキチッと確認しておれば良かったのに、簡単なことを怠っていた。いつものドジをまたやってしまった。
 さぁどうしよう。辺りの様子は全く分からない。うろうろしているとたまたま向かいにあった総合体育館から大学生らしい二人の女性が通りかかかったので事情を話すとチケットを見て会場はここではない。駅の近くだとのことだった。タクシーを呼ぶには目の前の駐輪場のおじさんのところで分かるかもと教えられたが、行ってみるとおじさんがいない。様子を心配していたのか彼女たちが体育館の受付には必ず人がいます。そこが良いと勧めてくれた。本当の会場にいる娘に場所を間違ったことを伝えておいた。
 受付窓口の横にタクシー会社の電話番号が幾つも乗っている。下から順に電話を入れるが受付終了とか繋がらない。3件目でやっと掴めたが時間は約束できないとのことだったが、とにかく依頼した。果たして来てくれるか・・・。イベントが無いから周りは静かなものだ。

 タクシーに指定した総合体育館の近くのタクシー乗り場に移動した時の時間が14時40分、開演まで20分しかない。イライラしながらタクシーを待っていると娘から15時15分までだったら入場できるとの情報をくれた。少し安心した。
 暫くするとタクシーが見えた。間違いなく依頼したタクシーだった。
 運転手さんはお客様本位の人だった。開口一番、「15時までには着きますよ」と安心をさせてくれた。娘にはその旨を伝えた。タクシーは14時57分に着いた。全てのざわめきが一瞬にして消えた。


 初めて観るオペラなので平素疑問を持っていたミュージカルとの違いや共通点等も興味があった。当初奏者が1階の左右と後方の出入り口から、14種類の楽器の特徴を現す曲を演奏しながら入場(主対象が親子?だからか)し、総勢74名のオーケストラ(小澤征爾音楽塾)が舞台の前の少し低いところに揃った。その後、観客の拍手の中、オーケストラは更に一段と低い位置に下がり指揮者以外は殆ど見えなかった。オペラは、母親の厳しい躾に反発する5・6歳のやんちゃな男の子(メゾソプラノ歌手のマリー・ルノルマンさん)が、乱暴に扱った大時計や椅子や動物などから仕返しを受け、やんちゃな男の子が次第に傷つけ(い)た動物を手当したりする優しさや愛が芽生える。動物達の力で男の子に思いやりや優しさが目覚めたのが魔法なのだろう。「ママ〜」と叫んで(歌って)て終わった。
 生のオーケストラの演奏や物語に出て来る人間や動物等の台詞を歌手達が生声や動きで表現していた。これがオペラなのだろう。観客約1240名のカーテンコールは7・8回も続き圧倒されたが、帰る人はいなかったので支持されていることなのだろう。
 最後に観客席にいた小澤征爾さんが出演者と観客に自らも拍手しながら退場して終了した。体調不良で今回はタクトを振っていなかったが、トレードマークの真赤なシャツと靴を履いた様子を見れて幸運だった。
 オペラとミュージカルの違いを少しは知れた感じがある。


 6月3日に手に入れたチケットやHPをしっかり見れば、会場は「まつもと市民芸術館・主ホール」と明記している。見て勘違いしたのではない。最初から「キッセイ文化ホール」と思い込んでいたのだ。
 もし、女子大生らしき2人組の親切が無かったら、記念すべき孫娘のオペラ出演を観れなかっただろう。
 杖(ワーキングストック)は何としてもオペラを観たい気持ちを知っている。人に優しくしていれば優しさに救われることを。
 お陰で終了後の会食は皆笑顔で孫娘をお祝いできた。
 娘達には、「今日の出来事を忘れないためにエピソードを作るのは大変なんだよ」と笑わせた!?



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そうなんですか。

四偉羅さん

みのりさん
コメントありがとうございます。
娘家族は松本に1年程度しかいませんでしたが、安曇野に移住してからたまたま斜め向かいに松本の合唱団に入っていた女子高校生に発表会に誘われ、孫娘がやる気を出して入団したところ、幸運にもチャンスに恵まれ、お陰でオペラを鑑賞出来ました。
育爺で数回松本に行きましたが良いところです。

2017/09/22 17:30:00

松本

みのりさん

”「2017セイジ・オザワ松本フェスティバル(OMF)」”
まだ行われているんですね
私も松本時代からありました。

2017/09/22 13:06:32

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