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独りディナー
異国情緒の町
2017年09月06日
テーマ:一人旅
金曜日に、真夏の陽射しが未だ残る名古屋を発ったのに、帰宅した昨日は既に、すっかり秋の気配が漂っていた。
札幌が、寒かった訳である・・。
納骨の日は、台風15号が北海道を通過しそうな予報だったけれど、札幌は幸い朝から晴れ上がり、さすが晴れ男だった主人の面目躍如、という気がした。
集まったのは、親族ばかりだから、従兄弟達は「又会えたね」といった親しさで、和やかに会は終わった。
義姉の住む家の隣が、義母が住んでいた家で、我が家の歴史では、札幌に行くと其処に泊まるのが習慣だったけれど、義姉も私も年を重ね、今回は会食するホテルに宿をとった。
そのホテルは、カメラマンである義兄がずっと関わってきたホテルなので、子供達が小さい頃から、お正月にはそこで会食したり、ニセコや函館では系列ホテルに泊まったり、思い出がぎっしり詰まった場所なのである。
札幌は道が広くて、町並みに異国情緒が感じられるし、北国特有の秋から冬にかけての空気の匂いが、ヨーロッパに似ていて、どこか楽しかった。
歴史が浅い故に、土着感が殆ど無く、それも異国情緒に繋がるのだと思う。
私はまず、お骨と共に一日早く北海道入りした。
ラッシュ時間を避けて移動したので、千歳の空港から直行できるエアーターミナルホテルに落ち着いたのは、午後の三時頃だった。
それから、電車に乗って札幌へ向かい、製菓で有名な「六花亭」のホールを探した。
地図もあるし、札幌駅から数分と書かれてあるのに、何故か「六花亭」のビルが見つからない。
それは、観光客で賑わうのを極力避けているとも思える、知る人ぞ知る、といった佇まいの落ち着いた建物であった。
私はその日、その建物の6階にある小さなホールで開催されたコンサートを聴きに行ったのだが、エレベーターの前には「コンサート会場へいらっしゃる方は、五階でお降り下さい」と書かれた立て札があった。
そして、他の人の後ろから、5階で降りてみると、ちょっと広い部屋には、簡単なテーブルが並んでいて、ケーキとコーヒーが自由に飲める様に、並んでいるのだった。
何という、ゆとりなのだろう。
私は事前に、場所を探し当てた後、時間が余ったのでホテルのラウンジで、コーヒーを飲んだばかりだったけれど、とても素通りは出来なかったなぁ。
ホールも、ゆったりとした座り心地の良い椅子が並び、ロビーに飾られた、過去の演奏会の写真を見ると、蒼々たる顔ぶれが並んでいた。
集まるお客さんも、ちょっとおしゃれしている人が大半で、よく見かける仕事帰りの慌ただしさを何処かに残した客層とは、一線を画している印象だった。
こうして、私の札幌滞在は、ちょっと素敵な気分で始まったのだ。
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文化的な札幌
吾喰楽さん、コメントありがとうございます。
何だか、文化的な意識が高い感じがしました。
クラーク博士の、「Boys, be ambitious!」の世界ですものね。
札幌に、Uターンしたい様な気分でした。
2017/09/06 19:04:12
リッチ
イベントの二日前に到着、その日の夜はコンサートとは、中々、リッチでいいですね。
コンサートの開演を待つ間、ケーキとコーヒーとは。
私には、経験がない、世界です。
2017/09/06 15:21:05