人間観察そして恋そして小説も

自殺を薦める哲学者 

2017年09月05日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し


女優の野際陽子さんが6月13日に亡くなった。享年81歳の逝去だ。人はだれしも死ぬ当たり前の定理だ。渡瀬恒彦さんも多臓器不全で72歳で亡くなっている。皆、若かりし頃の元気な姿が瞼に浮かぶとても死んでしまうとは思われない人達が現実に亡くなっていく。死とは摩訶不思議なものですよね。死に関する話で、思い出しました。ギリシャの哲学者ヘゲシアスは「死こそが最大の幸福」と考え、彼の講義を受講した生徒たちは自殺し始めてしまい、大王に講義をやめるよう叱責された、という話があります。ヘゲシアスは「消極的快楽主義」という立場をとりました。「幸福とは、人生において苦しみがないこと」と定義しています。そして、一番の特徴は「苦しみに無関心になれなかったら一刻も早く死んだほうがいい」という言葉です。彼は史上初の「自殺を勧めた」哲学者です。この場合、死ぬことによって、自身を煩わせてきた苦しみから解放される、という善のために自殺してもいいという論理です。とてつもない論理ですよね。しかしこの論理、意外に人気があったのです。当然倫理学というのはあくまで人間が善く生きることを提起する学問ですから。ヘゲシアスのような自殺の勧めに行き着ということは、キュレネ派の快楽説が倫理学説として不適切である証拠だと、言われていますが・・・面白いのはヘゲシアス彼自身は自殺していません。聞いてみたかったですよね。ヘゲシアスに「なぜ自殺しないのか」と。今俺は楽しいんだ、死ぬわけないだろう・・多分、こう答えると思いますが(笑)  にほんブログ村

>>元の記事・続きはこちら(外部のサイトに移動します)





この記事はナビトモではコメントを受け付けておりません

PR







掲載されている画像

    もっと見る

上部へ