ウイールマン

手術後4か月 

2017年08月22日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

手術後4か月が過ぎ、4か月目のドクターの検診。

今はドクターが暇な時間が判ったので
その時間帯にアポをとり、2時間も待つことはなくなった。

ドクターが言うことは、何時もと同じ。
足をあっちこっち触ったり、曲げたり押したりして一言

「VERY GOOD」

まあ順調に回復していることだろう。

そしてあの時を思い出してみる。

手術後の痛みに耐えかねず、寝れなかった夜。

足の不自由さに歯がゆい思いで情けなくなり、まんじりもせず迎えた夜明け。

そんなことが今では、ずーっと昔におきた他人事のように感じる。

あの時はただ歩きたい、普通に歩くことだけを考えていた。
普通に歩けたらどんなに幸せなのだろうか、、、

そして4か月後。

今は普通ではないが歩ける。

歩けることが当たり前になっている。

あんなに憧れていた歩くことが、、、歩けるようになるとただの事となる。

最初の一歩を踏み出せた時の、あの感激は何処に行ったのだろう。

もう一度あの感激を思い出してみる。

一歩,そして又一歩。



上手く走れない。

今までの様にうまく走れない。

走っても左足が何か引きずっている。そして片足だけで走っているようだ。

この前は走れるだけで感激したのに、今は満足が出来ない。
何故ちゃんと走れないのかと歯がゆくなる。

我慢してトレーニングを続ける。

左足首はかなり変形してしまい今だ力は入らず。

良く曲がらないし、又ペダルの無理な踏込も出来ない。

いったい左足の脚力は戻って来るのか。



何となく気分がいい日。

前日かなりきつい走りを、若いライダー達と。

必死になってついて行った。

しかし以前の様にはとてもいかない。

途中でぶちちぎられてしまったが、何となく復調の予感がした。

走り終えた時に敗北感はなく、懐かしい昔感じたあの心いっぱいの充実感が。


今日は走るのを休む日だったのだが、何となく走りたかった。

昨日のあの走りを忘れない様に、一人で走ってみたかった。

今シーズンのレーシングチームジャージーを着て
一人走り出す。

そしてあのヒルに向かう。

長い間走っていなかったが、此処では一番ハードな丘。

そんなには長くないが、300メータ程すべてが急坂。

海岸から一気に丘の上まで壁を登って行くような道。

ハードな坂なので、普段のトレーイングでは走らない。


何も考えず,何故かその坂に向かってに走り出していた。

それほど自信はなかったが、何となくクリアー出来るかもしれない予感。

3週間前走りを始めた時、
この坂をクリアー出来たときが復調の第一歩だと思った。

走りを始めたとき、この坂のそばを走った。

あの時は痛みで左足に力が入らず、ふらふらと右にぶれそして左に。

横目でチラッとこの坂を見て
もしかしてこの坂は、もう上る事が出来ないかも、、、

その坂が今目の前にあった。

ギアを一番軽くして上がっていく。

ゆっくり、そしてゆっくり
ひとこぎ、ふたこぎペダルを踏む。

少し息は荒くなるが、申脈数はマックスには上がらないし、いつもの足のはりも痛みもない。

坦々と前を見てペダルを踏み続ける。

ゆっくりだが焦らず力まず、いつの間にかこの坂をクリアーした。


走りの第一歩が踏み出せたのだろうか。

走る事の情熱をだんだんと失いかけ来ている今、
この先の事などよく判らない。

ただ今は気力と体力が続く限り、
復帰というゴールを目指して今は精一杯走り続ける。



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