人間観察そして恋そして小説も

夏目雅子 

2017年08月22日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し


名前がいいですよね 伊集院静なんて。思わず色んな事妄想しちゃいますもんね。名前だけで。勿論ペンネーム。作詞家としての筆名は伊達 歩(だて あゆみ)やはり伊集院静の方がいいよな。本名は西山 忠来(にしやま ただき)元韓国籍で、日本に帰化前の氏名は、チョ・チュンレどちらにしても、伊集院静ホントいいペンネームです。で・・・私、唐突ですが夏目雅子さんが大好きでした。底抜けに明るくまばゆい瞳。まさに青春そのもの、はち切れんばかりの若さオーラをかもしだしていました。その夏目雅子さんが愛した男、それが伊集院静なのです。しかも不倫、略奪愛までして。だから、私は伊集院静が大嫌いです。彼の小説は生涯読むまいと心に誓いました。嫉妬、、ええ、嫉妬です。人間は嫉妬により大きく成長するとどこぞの哲学者が吠えていましたが、私は残念なことに、こじんまりとまとまり、世間に同化し生きています。そんなことは、いいのですが、私は嫉妬の権化となり、伊集院静を嫌いました。伊集院と名のつくもの、あのタレントの伊集院光さんまで嫌う有様。ですから夏目雅子さんが病魔に襲われ、病と闘い惜しくも夭折した時は、さらに伊集院静を憎みました。お前のせいだ!と。勿論濡れ衣ですが・・・その伊集院静が再婚しました。今度は女優の篠ひろ子と。三度目の結婚です。いよいよ伊集院静が嫌いになりました。憎むことが私の夏目雅子さんい対する愛の証とばかりに。話はガラリ変わり・・・会社の女子会で財布係として強制連行された私は両手ならぬハーレム状態の中で一人寂しく、ウーロン茶を飲んでいたらいきなり尋ねられたのです。「伊集院シズカって良いわよね」と。社内一の美人の誉高いM女子から。社内一の美人から、唐突に、良いわよねと尋ねられ否定できる男がいたら、連れてきてほしい。いるはずがない。押し並べて、男という生き物は美人には、否、女の考えには無条件で同意してしまう生物なのだから。勿論私も反射的に「うん、良い作家だ」と頷いてしまった。夏目雅子の顔を思い浮かべながら伊集院静だって再婚したじゃないか俺を恨むなら、まず伊集院静を恨め・・・など、など。とにかくその時から、私は伊集院静が好きになった。好きにさせられた。しかし彼の作品は一作も読んだことが無い。社内一の美人からいつ聞かれるやもしれない伊集院静の本、何読んだのかと。慌てて呼んだのがこの受け月。随分前置きが長くなってしまった。誓った夏目雅子と、神様には申し訳ないが、男の信念とは、かくも美人の前では脆いものだと、諦めてもらい・・・。受け月は御存じ、伊集院静が直木賞を受賞した作品だ。7作の短編集が集まり一冊の本になっている。テーマーを野球に絞り、野球に関した短編を並べている。受け月はその中の最後の一編、頑固な老監督の引退にまつわる話だ。受け月とは、「受け月に祈ると皿に水が溜まるように願いが叶う」という話が有名らしい。なんともまあ、女性が喜びそうな文言じゃないですか。短編全編に流れるのが男の哀愁。話に凹凸はなく、ただひたすら人生の無情、男の頑固さの哀愁を淡々と語っている。言い方を変えれば退屈。なるほど、これが伊集院静の世界か。男のロマンか頑なに守るべき信念、その信念の為には人生そのものが破滅しても潔しとする男じゃん。野球に固執した男達の人生の哀愁を9編にそれぞれ盛り込み、頑なゆえに不器用な男の世界をしつこくではなく、あまりにあっさり、淡々と書き綴っている。そのあっさり感があまりに手際よく、それがこの作家の持ち味かも。主題が見えにくいのは、人生の一コマを切れ味よく切り取り、その断片を伊集院静という作家の生き様に盛り付け、さあ食べろといわんばかりの力技。そう、力沢なのだ。力技故に隠し方が時折ちらつく。裏読みすれば鼻につく。素直に読めば退屈。しかし、心に霧がかかっていれば、その霧を晴らすのでなく、色を付けてくれる。そう、伊集院静の作品は、無常という人生の究極の諦観に、色を付けようとしているのだ。作家の視点ではない。プロデューサーの視点だ。力技を底辺に隠しつつ、あまりに淡々と語るその悲哀感が、よけいに(ある一部の読者)の感性をくすぐるのだろう。なるほど、これでは夏目雅子も、篠ひろ子も惚れるはずだ。男のダンディズムを淡々と、強制もせず、ただひたすら書き綴る。俺の背中を見ろ、嫌なら来るな、選ぶのはお前だお前が好きにすればいい、俺は俺の人生を、好き勝手に生きさせてもらう。俺に近づくな俺に近づけば・・タダではすまないぞ・・・ちくしょう恰好良すぎる女が惚れるはずだくそーー超うらやましいじゃん・・  にほんブログ村

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