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吾喰楽家の食卓

新作落語と古典落語 

2017年08月18日 ナビトモブログ記事
テーマ:古典芸能

昨日、国立演芸場八月中席の七日目を観に行った。
今回、トリを務める歌丸師匠と色物を除くと、全ての噺家の顔ぶれが三日目と異なっている。
そのせいか、高座の雰囲気は、前回とは随分と違い、落ち着いていた。
前回は、歌丸師匠の誕生日のサプライズがあったことも、影響しているのかも知れない。

襲名披露や昇進披露の公演は別として、中入り前は、トリに次ぐ格上の噺家が務めるのが一般的だ。
持ち時間もトリの次に長く、国立演芸場だと、通常は二十五分である。
前回は圓楽師だったが、今回は歌丸師匠の弟弟子である米助師が出演する。
上手いとは思うが、新作落語をやることが多いので、余り期待していなかった。

マクラを殆どやらず、直ぐに本題に入ったので、長い噺を口演するつもりだと分かった。
屋台のラーメン屋を商う老夫婦が登場したが、ラーメンだから新作落語のはずだ。
食い逃げの男を自宅へ連れて行くまでは、先代今輔の持ちネタ『ラーメン屋』だとは、気が付かなかった。
子供が居ない老夫婦と、両親の顔を知らない男との、親子ごっこが始まった。

五代目古今亭今輔は、「お婆さんの今輔」と云われ、主に新作落語をやっていた。
『ラーメン屋』は、柳家金語楼が作った新作落語であるが、「古典落語も、できたときは新作落語」は、今輔の口癖だった。
新作落語でありながら、話の後半は、古典落語の人情噺のような趣があった。
米助師の熱演で、半世紀ほど前に聴いた、彼の大師匠である今輔を思い出した。

歌丸師匠は、元々は、この今輔の弟子であった。
新作をやるのには、先ず古典を覚えて、落語の基礎を学ぶ必要があるそうだ。
ところが、歌丸師匠は、いつまでも古典をやっていて、「新作を覚えろ」という、今輔の指導に従わなかったので、二人は不仲になったという。
そこで、兄弟子の桂米丸へ移籍したという経緯がある。

お目当ての『牡丹灯籠』は、前回が二回目、今回は四回目の口演になるが、回を重ねたことで、より完成度が高い噺になったようだ。
この噺は、三遊亭圓朝の作であるが、とにかく長い。
歌丸師匠は、マクラで、「来年の八月中席で続きをやりたい」と、云っていた。
何年も掛ると思うが、是非、最後まで聴かせて欲しい。

写真
8月17日(木)の昼餉と演題



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ウイールマンさんへ

吾喰楽さん

朝餉が早かったので、お腹が空いていました。
それに、今回の蕎麦はいつもより少ないし、カレーライスも少なめでした。
量的には、丁度良かったです。

私、↓の方から、少食と云われているのですよ。

2017/08/18 12:10:53

吾喰楽さん

ウイールマンさん

夏だというのに凄い食欲ですね。

感心してます!

こちらは今減量中で、食べ物の事はあまり考えたくない。

何しろ3キロも太ってしまったので、落とすのに一苦労です、、、、

2017/08/18 11:52:24

吾喰楽さん

ウイールマンさん

夏だというのに凄い食欲ですね。

感心してます!

こちらは今減量中で、食べ物の事はあまり考えたくない。

何しろ3キロも太ってしまったので、落とすのに一苦労です、、、、

2017/08/18 11:52:18

シシーマニアさんへ

吾喰楽さん

おはようございます。

昨日の昼餉です。
国立演芸場の近くにあり、早い時間から営業しているので重宝しています。
よく利用していますが、今回のカレーライスセット(630円)は、初めて食べました。
蕎麦と饂飩の冷温を選べます。
コロッケは、サービス券を利用しました。

余り、上品な組み合わせではありませんが、結構、いけますよ。
基本的に、嫌いなものはありません。
いわゆる、ゲテモノは食べませんが。

2017/08/18 11:24:13

お昼ご飯ですか

シシーマニアさん

凄い組み合わせですね。
カレーうどんは知っていますが、(食べたことはありません)ざる蕎麦と、更にコロッケが付いているのかしら・・。

吾喰楽さんの嗜好は、キャパが広いですね、感心しました。

2017/08/18 10:41:49

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