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じいやんの日記

依存と自立 

2017年06月25日 ナビトモブログ記事
テーマ:日記

今日は佐川急便の自殺者のニュースを見たので少し難しい話を掻きました。
精神医療の世界でも、世間でも、「自立」はやたらと尊ばれています。
自立している人は素晴らしい、自立していない人は自立を支援しよう、がんばってみんな自立しましょう・・・そういった空気が現代社会にはあるように思われます。
対して、「依存」は「自立」の対義語として語られがちで、こちらは受けがあまりよくありません。
でも、全く「依存」しないで「自立」してるなんてありえない、「自立している人」だってどこかで誰かに「依存している」はずです。

「自立」の意味ではなくイメージを持ってる人物像とは、経済的にも精神的にも独立していて、誰かの言いなりになっているようにはみえず、自分の行動とその結果に責任が持てるような人あたりでしょうし、実際、こういう意味で「自立している人」はいます。

でも、こういう「自立している人」も、まったく誰にも「依存」していないわけではないんですよね。
友人の起業家で自ら会社の代表者は、“一国一城の主”として自立している一方で、あちこちに人脈のネットワークを作って頼りあいながら、たくさんの人達の意向や利害も意識しながら活動しています。
彼は経済的にも精神的にも独立した存在ですが、他人に頼らずに1人だけでできることはたかが知れていますし、時には、誰かの言いなりにならざるを得ない場面もあるでしょう。
これらを「依存」かどうかは意見が分かれるところかもしれませんが、少なくとも、「他人に頼らざるを得ない場面」や「他人の意向や利害を意識しなければならない場面」は“一国一城の主”にだってあるわけです。

まして、サラリーマンともなれば、給与や職場を会社に与えられているという点では企業にどっぷり「依存」しています。
もちろん、本人は、社外に強い人脈を持ってる、専門的なスキルを持っている、だからいざとなったら企業を飛び出せる自信を持っているかもしれませんし、上司の言いなりにならない人もいるかもしれません。
それでも、給与面も含めて会社にいろいろなものを頼っているのは事実ですし、その自信を支えている人脈やスキルにしても、会社の便宜に乗っかりながら獲得してきた部分が少なからずあるでしょう。
これらは「自立している人」として理想視されやすいテンプレートですが、彼らにしたって、誰にも頼らず活動しているわけではないのです。
むしろ、「自立している人」と言われがちな人ほど、あちこちの人と、頼ったり頼られたりの相互依存の関係をたくさん持っているのではないでしょうか。

「自立している人」の正体は「依存の上手な人」

一般に、頼ったり頼られたりの関係は、少ない相手に多くのことを依存するほどこじれます。
反対に、もっとたくさんの相手に・少しずつ依存している人は、それぞれの相手の顔色を窺う度合いも、コントロール願望が首をもたげてくる危険性も少なくて済みます。



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自立

みのりさん

じいやんさん
 「自立」
正しいことも悪いことも
自分で判断して行動できる人
と私は教わりました。
 今は忙しすぎて自分を見失う
こともありそうですね
精神的に病む人も多いようです。

2017/06/25 09:02:33

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