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のびたの日記

お前だと思って見るよと母が言い 

2017年05月14日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



川柳にしたけれど 主語が無い 何を?と思うだろうね
聴く側が想像する こんなテクニックは私には無い どう練っても短い句にならないのだ
母を想う 母が私を想う ある日の出来事であった
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母は80歳頃 信仰する教会の「献身」と言って 祈祷所の保守 管理などを任されていた
普段は 掃除をして磨き 屋外の草取りをする 報酬は無い 「献身」なのだ
信者が来れば お茶を出したり 飲食の世話もする
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ある日 私は知人から貰い受けた クラブなどに置いてある少し小さいグランドピアノを寄贈した
その頃 ピアノはある程度弾けたが 30代後半からの独学で あまり上達していない
この場所は 観光地の鬼怒川から少し離れた山の中にある
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トラックから降ろして 帰ろうとした時に この言葉が母から返ってきた
そのグランドピアノを撫でながら 「このピアノをお前だと思って 毎日磨いているね」
たった一言だけだったが その顔と仕草と言葉が 今でも脳裏を離れない
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今のように弾けるなら 「母さん 好きな歌でも一曲弾こうか」 こんなことも言えたのに・・・
それまでも その以後も 私は母にピアノを聴かせたことは無い
もし 聴いてくれたら どんなに母が喜ぶだろうかと 今でも悔やまれてならない
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介護施設にボランティア訪問に行くたび 高齢の女性たちの喜ぶ顔が見える
時には その顔が 母に重なることがある
「母さん 聴いているかい?」 心で想いながら 楽しそうな高齢の方々を見遣るのだ
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        最後までお読みくだ-さいまして有難うございました m(_ _)m
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