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加齢と味覚　

2017年03月24日
テーマ：男の料理

モズクは、健康食品だという。
色々、食べ方はあるようだが、栄養学的には酢との相性が良いらしい。
今までは、そのまま食べられる、モズク酢を買っていた。
小さなカップに入った、食べ切りサイズなので重宝していた。
ところが、最近、酸っぱすぎるように感じている。
酸っぱいだけで、肝心なモズクは、碌に入っていない。
銘柄を替えてみたり、土佐酢、三杯酢、黒酢などを食べ比べたが、何れも酸っぱすぎた。

塩モズクの存在は、知っていた。
その都度、塩抜きするのが面倒で、使ったことはない。
ひと月ほど前、スーパーで生モズクを見つけた。
試しに買って、ポン酢で食べてみた。
簡単だし、好みの酸っぱさに作れるのがいい。
酢の物だけでなく、雑炊も作ってみたが、悪くない。
先日は、パスタを作るのに、アカモクの代わりに使ってみたが、美味しく食べられた。

一昨日、生家の朝のことである。
舞茸の炊き込み御飯、味噌汁、浅蜊のバター蒸し、明太子おろし、スパゲッティサラダと、朝餉とは思えない品揃えになった。
味噌汁こそ、前夜の鍋の使い回しだが、それ以外は、新たに作るものばかりだ。
兄夫婦が頑張っていたので、スパゲッティサラダを手伝った。
と云っても、野菜は義姉が切ったから、パスタを茹で、味付けをしただけである。
パスタは長めに茹で、水でよくさらした。
薄味好みの兄に合わせ、塩、胡椒、マヨネーズは、控えめにした。

ビール付きの朝餉が始まると、兄は、真っ先にパスタの茹で加減を褒めてくれた。
長めに茹でてから冷水で〆たから、絶妙な歯ごたえである。
ところが、マヨネーズが多すぎるという。
作り手としては、これ以上マヨネーズを減らすのなら、全く使わずに、オリーブオイルに替えて作った方が良いと思った。
更に兄は、自分で作った浅蜊の味付けが、濃すぎると感じていた。
年を重ねると、特定の味に敏感になるのだろうか。
もしかして、私が市販のモズク酢を酸っぱすぎると感じたのは、加齢のせいかも知れない。

　　　＊＊＊＊＊

写真
3月23日（木）の夕餉（サーモンのハラミ・モズクスープ）

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