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雑感日記

石原元知事の記者会見を見て 

2017年03月04日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



★『石原元知事の記者会見』をすべて生で見ていた。
このような会見の難しさが、よく解った。
既に新聞でも、マスコミでもいろんな風に取り上げられているが、『石原さんが言ったこと』は伝わっているのだが『その真意』は伝わってはいないと思う。それは、質問をしたマスコミの人たちも、評論家たちも、『トップリーダー』になったことがないものだから、大きな組織の『決済』がどのように行われるのかが、解っていない節がある。
具体的に言うと契約書に押された四角い大きな印鑑を、石原さんが押したように思っているのだろうが、社印とか知事印を社長や知事が自ら押すようなことはない。各組織には決裁規定があって『その捺印規定』があるはずなのである。あのような印鑑自体を石原さんは見たこともないのかも知れない。
私自身も幾つもの会社のトップを経験したが、『社印』など自分で押したことなど一度もないし、社印など見たこともないのである。
然し、捺印されている事柄については、その責任はトップにあるのは当然なので、それは石原さんも最初に『その公人としての責任を認めている』のである。然しそれはあくまでも公人としての責任であって、『石原慎太郎個人』にあるような質問をするものだから『その当時の組織全体』の責任と答えているのだと思う。
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マスコミの記者たちも、評論家たちも『組織のトップ』の経験がないものだから、その質問自体がおかしいことが多かったのである。
東京都と東京ガスの契約書に押された印鑑の写真が何度も写しだされたが、あの書類自体を多分石原さんは見ていないと思う。さらにある記者があの印を押した現場に3人がいたと錯覚して『その記憶がないか?』などの質問をするので、石原さんの答えも、より『つっけんどんな』ことになってしまった『お互いの行き違い』がベースにあるような気がしてならないのである。
さらに、今は非常に大きな問題として『豊洲問題』は取り上げられているが、当時にはどの程度の比重の問題だったのだろうか? 石原さんの答え方から推測すると、当時の最大の課題は『東京都の財政の立て直し』であって『豊洲問題』は副知事以下で現実には対応されていた『大した問題でもなかった』のかも知れない。
現実に『どんな決裁規定』を使っての決裁だったかをチェックしたら、よりぐたいてきなことが解るだろう。契約書に印鑑が押されているのだから、石原さんがどうこたえようと、都の規定に従って決裁されたことは間違いないのである。
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★石原さんが言おうとしていることと、記者たちが聞こうとしていることが、噛み合っていないのである。
石原さんの答弁は、一貫して『技術的な問題は判断できないので専門部署の判断に任した』というのだが、記者たちが聞きたいのは土壌汚染対策費が幾ら掛かろうが、東京ガスの負担分は78億円を限度とする『瑕疵担保責任』の部分を知っていた上での認可なのか? 
ということなのだろうが、記者の質問の仕方がもう一つ丁寧さが掛けていたこともあって、答えがすれ違ってしまうのである。
石原さんは、そのことについては全然無関心で、『そんなことは説明を受けていない』と答えたのは確かにそうなのだが、なぜ記者たちがそのことに拘るのか、理解できていないところに行き違いがあったのだと思うのである。
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この会見を纏めた記事は、すぐネットに流れているので、その中からの一部だが、ここに書かれていることは確かにこの通りなのだが、
●石原氏は会見で、移転を延期した小池百合子知事に対し「やるべきことをやらず、築地をほったらかしにして、ランニングコストや補償がべらぼうに掛かる責任は小池さんにある」と批判。一連の問題の責任の所在については「都議会を含め、みんなで決めたことだ」と主張した。都に用地を売却した東京ガスに徹底した土壌汚染対策を求める「瑕疵担保責任」の放棄に関しては「報告も相談も受けていなかった」「交渉の当事者じゃない。任せていた」と述べた。豊洲市場の主要建物下に盛り土をせず、空間を設置したことについても、具体的に判断した記憶はないとした。
●石原氏は会見の冒頭で「やるべきことをやらずにほったらかしにして、補償などにべらぼうな金がかかっている。今回の混迷、迷走の責任は小池知事にある」と主張。「豊洲市場は危険ではない」とし、早期移転を進めるべきだとの見解を示した。「用地取得交渉は副知事だった浜渦武生氏に任せており、逐一報告は受けていない」とした。また、2008年5月までに用地から環境基準値の4万3000倍のベンゼンが検出され、土壌汚染対策が必要となった際、総額586億円(当時の試算)の土壌汚染対策工事のうち、東ガスの負担分が78億円にとどまったことについては「私には詳細な契約文書を判断する知見はない」とした。
と言うような記事になってしまうので、単純にそれを見たり聞いたりする人は『石原さんは無責任だ』という評価が一般的になってしまうのである。
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★記者たちが、なぜ『瑕疵担保責任』に拘るのかは、小池知事が都の記者会見でもこのように述べていて、小池さんが言ってるので『そのこと』に拘っているのだと思う。
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?小池百合子知事は豊洲市場をめぐる問題について石原慎太郎元知事の責任について『豊洲市場の土地の元々の元主だった東京ガスに対して追加負担を求める「瑕疵担保責任」を都が放棄していた点に触れ、これが一番大きいと思う』と述べているのである。
これは『百条委員会』においても、『この点を重点的に議論すべき』と小池さんが既に指摘しているのだが、石原さんや石原事務所はこの点を見逃している節があるようだ。
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★石原さんの主張は、
● 豊洲移転は知事就任前にすでに決まっていた。
● 汚染問題のような技術的な問題は、専門部署でないとよく解らない。
● その問題の責任は、勿論最高責任者にある。
● 然し、交渉も副知事に任して、専門部門などで決まった内容を(当時の都の決裁規定に従って)承認したもので、議会も承認しているので、みんなで決めたことになる。
と言いたいのだと思う。
石原さんも84歳、経歴が立派過ぎて、都庁にも週に何日しか出勤していないのだから、『小さい事項』には関係していないのが事実なのだと思う。
私自身の経験から言っても、7つの会社の社長をしていたことがあるのだが、その会社の最終責任は勿論トップにあるのだがその運営は専務や常務に現実には任していて、具体的な事項は解らないのである。それでも組織はちゃんと回っていくような『仕組み』があるもので、そのような規定は『都庁』だからしっかりと存在するはずで、その規定に従って石原さんは決裁をしていた筈なのである。
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それはそれとして、小池さんが指摘する『瑕疵担保責任』が東京ガス側が『78億円で抑えられている』点については、これくらい譲歩しても豊洲の土地に決めたかった『何か』があるに違いないのである。この案件を議会で通すために自民・公明の票だけでは1票足りなくて、民主の一人を強引に取り込んで強引に通したのも『何か』があるに違いないのである。
石原さんが主張する、『すでに決まっていたもの』を、豊洲の安全性は技術的に確保されているのに、止めてしまったことにより、新たに大きな費用が発生するのは『小池知事の責任』ということも解るのだが、『百条委員会』で本件の東京都や議会の問題点というかその構造問題が浮き彫りにされて体質改善がなされるなら・・とも思うのである。
いずれにしても、『百条委員会』で石原元知事は最後の登場になるのだから、それまでに小池さんの主張をもう一度ちゃんと理解した上での答弁をしないと、ホントに知事としての責任を取らされてしまう恐れもあるように感じた記者会見だったのである。
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