人間観察そして恋そして小説も

237話 歌麿の話その8 

2017年02月24日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し


「じゃあそんなに急ぐ必要無いじゃん」 いきなり歌麿の横から頭が湧いてきた。大黒警部の娘、大黒華だ。黙ったままの大黒警部と違い、華は歌麿の横に、行こう行こうとしていたが、なかなかそのタイミングがつかめなかった。やっとそのタイミングを見つけたのかスルスルと歌麿の横にくっつくと話に割り込んできたのだ。 「おう!びっくりした。華ちゃんじゃないですか、 新芽のように相変わらず爽やかですよね」「なによその言い方、まるで私達がおばはんみた いな言い方じゃないの」 杏が歌麿に突っかかって来た。 「あやですよ、あや。言葉のあやですから」 怒れる杏をなだめながら 「華ちゃんが言う通り一年前の次元に逃げ込んだ 湯原博士を追うだけならそんなに急ぐ必要はな いかもしれませんよね」 しかし、歌麿のこの言葉に半数近くの者はキョトンとしたままだ。どうやら歌麿の言った意味が分からないのだろう。 「急がないでいいなら、もう少し沢山の人を連れ ていきましょうよ」 どうやら華の言いたいことはこれだったようだ。どうせ救うならもっと沢山の人を救いたいのだ。 「どうしてもダメっていうのなら、あと数人、私 のお友達を一人か二人連れて行くことできないの」目が真剣だ。華は本当に自分の友達を連れて行きたいようだ。 続話→   にほんブログ村 心理学 ブログランキングへ 

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