人間観察そして恋そして小説も

236話 歌麿の話その7 

2017年02月21日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

全員の視線が京極歌麿に注がれていた。当たり前だろう。エポック星の時空理論を、地球人の歌麿が説明して見せるというのだ。「タイムマシンで行けるのは過去だけ。未来に は行けません。この理論はおそらく地球でも エポック星でも変わらないと思います。未来 にも過去と同じような時空空間は無限に存在 すると思いますが、その中のどの次元に行く かは誰もわからないからです。まだ起こって いないことを無限の中から選び出すことは不 可能ですから」「ほう・・」と美里の口が驚いている。エポック星でも歌麿が言った通りの理論なんだろう。「過去に戻ったとして、例えば湯原博士を次元か ら消し去ったと仮定しましょう」「つまり殺すって事だな」斎藤が念押しした。ギロリ斎藤を睨みつけた歌麿は、それでも話をそまま続けた。「湯原博士はどうなるでしょうか、存在が消えたの は次元を戻った過去の湯原博士です。ここで次元 の自己治癒作用の法則が成り立ちます」「なんだその自己治癒作用とは」「あはは、わたしの造語です。簡単に言ってしまえ ば、ある程度の修復は次元が勝手に行ってしまう という理論です」「はあん?」どうやら斎藤には理解できないらしい。「具体的に言いますと、湯原博士が次元から消え去 れば、それは過去にも浸透し、湯原博士そのもの が昔からいなかったものと、次元が修復してくれ るのです」「記憶も消し去るの?」杏の問いに「そうです。次元が個人の記憶から湯原博士の存在 を全て消し去ってしまい、その次元には湯原博士 は存在していなかったと塗り替えてしまうのです」 続話→   にほんブログ村 心理学 ブログランキングへ

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