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たかが一人、されど一人

友情 

2017年02月13日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

寒さの中ではあるが、桜の蕾も大分大きくなってきた。桜が咲けば齢既に77才になる。思えば遥けくも来つるものだ。既に幼いころから親密な関係であった友人が相当数幽明境を異にしている。早く逝った友人は高校時代10代の末に一人と大学時代に一人いる。以降20年くらいはいなかったが、39歳の時に一人、会社関係で世話になっていた先輩が亡くなり、友人とは言えないかもしれぬが生まれて初めて弔辞を読むことになった。45歳の時に親友の一人が亡くなり、これはショックだった。それからポツリポツリと昔の友人の訃報に接するようになり昨年末にもまた一人の訃報に接することになった。逝きし友については未だに時々思ったり、夢に見ることがある。かけがえなく思っていた優れた友人程早く逝くのが口惜しいが、彼らはそこから永遠に年を取らないのが羨ましいとも言える。あの世に行って会いまみえる時「お前、随分年を取ってしまったではないか。」と馬鹿にされそうだ。我が国の総理とアメリカの大統領が友情を育んだとの報道で思い出すのは我が友人のことばかり。互いに言いたいことを言い合っていたあの日が懐かしい。総理と大統領が仲良くなるのも結構なことだ、多くのお仲間の中で二人だけが浮かねばいいが。お互い言いたいことが言えているかは分からないが、3日間の付き合いで厚い友情が育まれることがあるのもまた善しだ。それにしてもこのお二人、世界のお仲間に比べ余程暇らしい。悪漢に事欠かぬ世の中故、我が国やアメリカ国民にも災いが及ばぬよう祈りたい。

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