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吾喰楽家の食卓
鳳楽師の涙
2017年02月13日
テーマ:生活
今回、銀座風流寄席は、第三百十五回を迎えた。
月一回の会だから、始まってから二十七年が経つ。
私は、三百一回から来始めて、一回だけ欠席したから、十四回目だ。
ちなみに、ご一緒するPさんは、三百二回からだが、毎月欠かさず来ているので、私と同じ回数になる。
とは云え、四半世紀を超える会だから、私たち二人は新参者だ。
今回の演題『夢金』は、大師匠の圓生が得意にしていた。
強欲な船頭が、五十両の包みを二つ貰い、「有り難い」と握り締めたら、謎の痛みに襲われ、夢から覚める噺である。
女性客が多いからか、オチの部分を下ネタにしないで、「静かにしろ、熊公」で、幕切れにした。
大師匠直伝の噺なのだろう。
鳳楽師は、船頭、船宿の亭主、侍を、見事に語り分けていた。
噺が終わり、宴席の仕度をする間、例により通路で顔見知りの客と、立ち話をしながら待っていた。
宴席は、繋がってはいるが、三つの区域に分かれている。
明という字で云うと、日の部分に十五くらいの席があり、上座なのだろうか、古参の客が座っている。
月の部分の二十席くらいが、いつもの私たちの席だ。
そして、明の下には、一文字にカウンターがあり、五人くらいが座れる。
程なく、若女将が、皆を呼び入れた。
中へ入るや否や、「PさんとGさんは、こちらに座って」と、上座を指示した。
古参のお客さんに、欠席した方がいるらしい。
元々は座敷だった部分を、椅子席に改造した部分で、一段、高くなっている。
敷居が高いとは、正にこのことだ。
慣れない席で、少し落ち着かない。
Pさんも、借りて来た猫のようである。
しかし、それは数分の事で、二人は、直ぐにペースを取り戻した。
私の前の方は、この会が始まった頃から来ているらしい。
鳳楽師と生年月日が同じことを話すと、「直ぐに七十歳ですね。私に追い付きます」と返ってきた。
Pさんの前の方は、現役の弁護士さんである。
栗色の地色に細い縦縞が一寸おきに入った、紬の和服を着た女性である。
顔は似ていないが、テレビで見る俳句の先生と、同じ雰囲気を感じた。
燗酒が好きな方で、飲みっぷりが実にいい。
少し年下だと思うが、「お姉さん」と呼んでも、嫌な顔はしなかった。
Pさんを挟み、私の反対側は、鳳楽師の弟さんである。
さほど、顔は似ていないが、黒々とした髪はそっくりだ。
そのことを話すと、「兄は若い頃は、角刈りでした」と、返って来た。
落語の世界とは無縁の方で、サラリーマンだったという。
師匠は次男、末っ子に妹さんがいるそうで、四人とも健在らしい。
次に、落語談義に移った。
「兄は、泣かないようにしています」と、切り出した。
「噺家は泣いてはいけないと云います。自分が泣いちゃうと、泣かす役を演じ難い。でも、本当に涙を流しても、それが出来るのだから、師匠は凄い」と、私は持論をぶちあげた。
「先日、『泣いてしまった』と、兄は云っていました」と、内輪話を披露してくれた。
私は、鳳楽師の泣きも魅力の一つだから、遠慮することはないと思っている。
*****
写真
2月11日(土)の料理(真鯖と青柳の刺身・金目鯛の握り寿司)
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やたがりあさんへ
コメント、有り難う御座います。
趣味で、落語をおやりですか。
凄いですね。
私は、主に国立演芸場で聴いています。
上方落語の噺家さんも、時々、高座に上がります。
笑福亭たまの『紙屑屋』を、聴いたことがあります。
2017/02/13 21:09:17
落語
良いですね〜
わたしゃ上方専門ですが、ネタは3つぐらいしかない。(-_-;)
寄席にはほとんど行きませんが、たま〜に老人会などでご機嫌を伺っております。
2017/02/13 20:14:58
彩々さんへ
こんにちは。
銀座と云っても、店自体は何処にでもある大衆割烹の風情です。
でも、出される料理は、流石に銀座ですね。
特に、魚の鮮度は抜群。
私など、まだまだです。
新潟や金沢(?)で開催される、落語会にも参加する追っかけさんもいますよ。
2017/02/13 12:39:13
いつも
羨ましく拝見しています。
「銀座」という場所、その界隈もですが
何とも粋な響きが良いですね。
各地で各所で行われているようですが、
こうした場所で、高座に上がられる
落語家さんは、ゴクさんPさんの
ようなお馴染みさんは、宝物なの
でしょうね。
2017/02/13 10:11:21