人間観察そして恋そして小説も

226話 ゆいの話その5 

2017年01月24日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

三田村はどうしても自分がここに連れて来られたことを知りたいらしい。  「すみません、あなたのご質問に素直に答えな くて」  ゆいはまた美里を見た。話していいのか再度確認しているのだろう。美里はゆっくり、頷いている。  「あなた達をここに連れてくる案を出したのは 私です」  歌麿が怪訝気にゆいを見た。それでも表情は面白気だ。ゆいが何を話すのか興味があるのだろう。  「ノアの箱舟のお話をご存じでしょうか」  ゆいが三田村に尋ねた。  「ノアの箱舟?」  訝しむ三田村に  「旧約聖書に登場する、大洪水にまつわるあの 船の事ですか」  歌麿が助け舟を出した。  「その船がどうかしたのですか」  三田村にはゆいの話がピンとこないようだ。  「異星人のあなたからノアの箱舟話が出てくるなん て面白いですよね」 「身体的構成は地球人もエポック星人も変わりあり ません、私はこの星に来てからこの星の歴史を勉 強してきました。私に言わせればむしろノアの箱 舟話が地球にもあったと、そちらの方が不思議で したが」 「というと、エポック星にもノアの箱舟話があるん ですか」  話に食いついてきた歌麿をやんわり止めると  「この話を話始めますと、また大きく脱線しそうで すから、あの方の質問にお答えさせていただきます」  ゆいは歌麿に微笑んだ。  続話→  にほんブログ村 心理学 ブログランキングへ

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