人間観察そして恋そして小説も

223話 ゆいの話その2 

2017年01月15日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し


ゆいはジョンサルトを一瞥し、少し微笑むと話を続けた。  「湯川は直ぐに私が追手の一員である事を察知 しました。しかし私の記憶がない事を知ると 私を殺さずそのまま手元に残しました。おそ らく何か役に立つだろうと思ったのでしょう。 私の記憶が戻ったことを知るとすぐに殺そうと しましたから多分そうだと思います」  「彼は何のために湯川を探っていたの」  杏がジョンを目で指した。  「湯川博士が一番最初に地球に降りたったところ がエボニカ共和国なんだ。そこで色々悪さをし て、その調査のために彼が派遣されたんだ」  エボニカ共和国の皇太子と親しい歌麿がジョンに代わって説明した。  「じゃあ、あなたは彼が私達の味方だと知ってい たの」 「薄々だけどね」 「なんで言わなかったのよ、結構やばかったのよ、 私達」 「そりゃ無理だよ。皇太子は彼が調査してるなんて 具体的な名前上げて教えてはくれなかったんだか ら」  言い訳がましく答える歌麿の眼は、それでも笑っている。  「それに格闘家の真剣勝負なんて、そうそうみられ るものじゃないしね」 「何言ってんのよ、私達がどうにかなってたら、あ んたどうしてたのよ」 「君らや、彼や、彼女はすぐに殺られる玉じゃない だろう」  杏は言葉に詰まった。捕らえようによれば、誉め言葉でもある。  「話を続けましょうか」  歌麿を睨みつける杏に、ゆいが割って入った。  続話→  にほんブログ村 心理学 ブログランキングへ 

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