人間観察そして恋そして小説も

ゆいの話その1 

2017年01月12日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

歌麿に話を振られたゆいは一瞬戸惑った表情を見せたが、すぐ笑顔を漂わすと、チラリ美里と目を合わせ、軽く咳をした。  ここまでゆいは黙ったまま、自分がエポック星人であることを認めた以外言葉をあまり発していない。  「では私から今までの推移をお話しさせてい ただきます。お話、多分長くなりそうです から、皆さんどうかリラックスして聞いて 下さい」  ゆは立ち上がり一同を見渡すと、もう一度軽く咳をし、その視線を歌麿で止めた。  「でも、、やはりやめましょう」  歌麿と視線を合わせて何か思いついたのかゆいは又視線を一同に戻した。  「私がここ、すなわち皆さんが地球と言われ る星に着いた時ものすごく不安でした。い くら仕事とは言え、未知の惑星で未知の生 物と向き合うことは言い知れぬ恐怖があり ました」  どうやら話を自分に置き換えて話すつもりらしい。  「私は彼女の指示で」  美里を指さすと  「地球に逃げ込んだ湯川博士の元に潜り込む つもりでした。普通に研究員としてです。 その下準備として湯川邸を探っていた矢先 彼に遭遇したのです」  ゆいが指した先にはジョンサルトがいた。  「私は地球人を舐めていました。事前のデー ターでは地球人とエポック星人の生物上の 相違はほとんどありません。ですから格闘 訓練に秀でていれば、それだけで大抵の地 球人は倒せると楽観視していたのですが、 最初に遭遇した彼は特別でした」  ジョンサルトは困って頭をなでている。どうやら注目されるのはあまり好きではないようだ。  「油断していた私は、彼との戦いで崖から落 ち、一時的に記憶まで喪失してしまいました」 「あくまでも油断していたからですよね。崖か ら落ちたのは」  歌麿が含み笑いを抑えつつ、ゆいに尋ねた。  「当然です」  続話→  にほんブログ村 心理学 ブログランキングへ

>>元の記事・続きはこちら(外部のサイトに移動します)





この記事はナビトモではコメントを受け付けておりません

PR







掲載されている画像

    もっと見る

上部へ