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第三の男 

2016年12月28日 ナビトモブログ記事
テーマ:サスペンス・ミステリー・ホラー

映画ファンの皆さん、おはようございます!

今日の映画紹介は「第三の男/THE THIRD MAN」。
BSプレミアムで2016年12月28日(水)13:00〜放送。
以前、紹介しているので再掲です。

制作が1949年でモノクロの古い映画ですが、
敗戦後の荒廃したウィーンを舞台に繰り広げられる
光と影を効果的に用いた映像美、戦争の影を
背負った人々の姿を巧みに描いたプロットは
素晴らしいですね。

又、作品のテーマ曲となった
アントン・カラスのチターの哀愁を帯びたメロディは
ストーリーを覚えていなくても、記憶に残ります。
それに、加えてオーソン・ウェルズのユニークな存在感は
サスペンスの最高傑作と言われるだけはありますね。

イギリスの作家グレアム・グリーンの原作・脚本を、
名匠キャロル・リード監督が映像化。

冒頭、チターの軽快な音色で始まるシーンは
アメリカ、イギリス、フランス、ソ連の
分割統治下にある第2次大戦後のウィーン。

友人ハリー(オーソン・ウェルズ)から招かれ、
訪ねてやってきた作家ホリー(ジョセフ・コットン)は
到着早々、ハリーが事故で死んだと知らされる。

不審に思ったホリーは、事件の真相究明を決意。
事故現場にいた3人のうち、
身元の確認がとれない“第三の男”とは…。

印象にのこる場面は
ウィーンの地下を縦横無尽に走る地下水路。
プラター公園の大観覧車。
中央墓地など当時のウィーンの街を
モノクロの特徴を生かしての映像美と
テンポ良いストーリの展開はさすがです。

大観覧車で、眼下に見える人々を指差して
ホリーに対して、ハリーはうそぶきますね。

”もし、あの点の一つが永久に動かなくなっても、
それを哀れだと思うか。もし一つ動かなくなるごとに
2万ポンドやると言われたら、おまえ、その金を
受け取るんじゃないのか。所得税なしでな”と。

ラストシーンは印象に残りますね。
ホリーに見向きもせず、中央墓地の並木道を
歩き去るハリーの愛人・アンナ(アリダ・ヴァリ)。

”あなたが裏切っても私にはできない、
私はあの人を愛したわ”と。

そうです、本作はサスペンスだけでなく
男同士の友情と裏切り、
男女の愛憎をも描いたロマンチックな面も
持っています。
アカデミー撮影賞、カンヌ映画祭グランプリ受賞。

おまけ。
アンナが着ているのは男物のトレンチコート。
衣裳を担当したココ・シャネルは
男物にすることで、彼女の意志の強さや
気丈さを表現したとのこと。
もう一つ、
リード監督がウィーンに滞在中、
偶然訪れたワイン酒場でチターを聴き、
弾いていたアントン・カラスをロンドンに呼び寄せて
”軟禁”してあの名曲を完成させたようです。



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プラター公園

yinanさん

あかね色さん、

ウィーンに行かれたことがあるのですか、
良かったでしょう。

大観覧車はこの物語の時代から、プラター公園で
動いているようです.

大観覧車でのオーソン・ウェルズの長セリフは
自分で書いたようです。才能がありますね。

2016/12/28 22:04:01

大観覧車

さん

第三の男と言えば、大観覧車ですね。

ウィーンに行ったことがありますが、
一度だけ(笑)大観覧車には乗れませんでした。

2016/12/28 21:23:49

今晩は〜!

yinanさん

風華さん、

録画は上手く撮れたでしょうか。

ラストシーンの並木道で木の葉がハラハラと散る中を
アリダ・ヴァリがまっすぐに歩いて来る時、
ジープで待っているジョセフ・コットン。

絵になっていますね。

村雨さん、

詳しいですね。
日本で公開されたのはイギリス版のようです。

「アマデウス」は
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが
主役ですから、クラシック音楽を
題材とした映画作品でしょう。

みのりさん、

年に2回位、放送されますから、
又、紹介した時に観て下さい。

面白いですよ。

2016/12/28 21:13:07

第三の男

みのりさん

映画第三の男は
有名ですねまた機会を見て
見たいと思います。

2016/12/28 17:24:48

ナレーション

さん

やはり一世代前の人たちが大騒ぎしていました。
だいぶ経ってから観ましたが、一人称のナレーションと三人称のナレーションのものと、あったような気がします。
アメリカ版とイギリス版で違うと知りましたが、最近はそこまで詳しくないようです。

別の話になりますが「アマデウス」のDVDがコメディになっていて仰天!!!

2016/12/28 09:05:43

録画ですね

風華さん

おはようございます。

映画タイトルは知っていましたが、詳細な内容は知りませんでした。
人の心模様の表現も面白そうで、楽しみです。

2016/12/28 08:13:46

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