人間観察そして恋そして小説も

208話 次元を貫通 

2016年11月18日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

あらすじ    登場人物紹介  目次   「思い余った仲村さんは直接大園美里に、あん たは誰だと聞いたそうです」 「で、彼女はどう答えたの」   歌麿は杏に視線を移すと   「笑って何も答えなかったそうです。ですから 仲村さんは私に調査依頼を持ってきたのです」 「自分で調べた方が早いんじゃないのか」 「大園美里の護衛をしながら調査はできません、 それに仲村さんと大園美里の間には強固な信頼 関係がありますから、仲村さん本人が調査すれ ばどうしても大園美里びいきになりそうだから と」 「じゃあ、調査の対象は大園美里じゃないのか」 「大園美里本人については、仲村さんが直接調べ る事もできるそうですが、問題は大園美里があ まりに固執する湯川博士の情報が欲しいのだと」 「でも、それじゃあ、普通の調査じゃないの、エ イリアンの話はどこから出てきたの?」 「大園美里が持っている通信機器からです」 「通信機器?」 「大園美里は時折見慣れない機器で誰かと通信を しているそうです、その通信機器を仲村さんが 調べてみたそうですが、その機器は地球上では ありえない通信方法で通信している機械でした」 「おもちゃじゃないの?」 「いえ違います、エネルギーは大気中の放射線を 取り込んでいるようですし、通信方法も電波で はなく次元の貫通を利用している方法とか」 「利用してるって、歌麿、あんたその機械見た事 あるの?」 「勿論ですよ、最初のとっかかりが、この通信機 器の調査からですから」 「呆れた、じゃあ、その通信機器が地球上では作 り得ない機械だったってこと?、誰がそれを調 べたの」   思いついたようにたづねた杏に   「ミスターおたくです」   歌麿が笑いながら杏に答えた。 ミスターおたくとは、京極グループの開発部門チーフである倉崎の事で、通信機器に関しては世界的に有名な研究者である。   「あら、おたくちゃんがそう言ったの」 「そうです。現在の科学力では次元を貫通させる なんて想像の領域でしかありえない話です」 「私にいわせりゃ、その機械を見たただけで通 信方法が次元を貫通させることなんだと推測す るおたくちゃんの方を感心するわ」   杏が苦笑した。   にほんブログ村 心理学 ブログランキングへ    

>>元の記事・続きはこちら(外部のサイトに移動します)





この記事はナビトモではコメントを受け付けておりません

PR







掲載されている画像

    もっと見る

上部へ