人間観察そして恋そして小説も

205話 試された歌麿 

2016年11月12日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

あらすじ    登場人物紹介  目次   歌麿はさらに話をつづけた。全員の視線が自分に集中していることを認識しつつ。   「今回の事件は考えれば考えれば考えるほどお かしな事件です」   全員を眺めながら   「始まりは湯川博士からの依頼です。私は湯川 博士とは一面識もありません。その湯川博士 が何故私に身辺警護を依頼してきたのでしょ うか。普通に依頼されていたら勿論私はこの 事件を引き受けませんでした。ところが、こ れは二人には内緒にしていましたが・・」   杏と斎藤に微笑むと   「依頼を受ける一日前、私の携帯に脅迫電話 が入りました」   杏と斎藤は目で驚いた素振りを見せた。   「後日依頼が入り、その案件を引き受けなけれ ばゆいが死ぬことになる、と。ゆいさんの事は 仲村さんの依頼で調査している中、知っていま したが、私がゆいさんの存在を知ってる人物は ごく限られた人しまいません。しかもその時は 私はゆいさんとは一面識もありません。ただ捜 査中知り得た人というだけなんです。だからゆ いさんが死のうが死ぬまいが、脅迫のネタとす るにはあまりにも不適切な事です」   ゆいも微妙な微笑みを浮かべて聞いていた。   「人が死ぬと聞いて黙って放っておける性格じゃ ないこと知ってたんでしょ、その脅迫者は」   杏が言うと   「そこなんです、脅迫者は私の事を熟知してます、 しかもなんとか私をこの事件に引き込もうとし ているんです」 「だから引き受けたのか」 「そうなんですよ、斎藤さん、興味湧くでしょ、 誰が何のために、こんな面倒くさいことまで して、私を事件に引っ張り込もうとしている のか、気になりますでしょ」 「あんたの性格を知り尽くしているのよ」   杏の言葉に   「そうとも考えられますが、逆に、私がどんな人物 か知ろうとしているからとも考えられませんか」 「試したって事?」 「そうです、私がどんな人間か試したのだと、今と なってははっきり断言することができます」  続話→  にほんブログ村 心理学 ブログランキングへ    

>>元の記事・続きはこちら(外部のサイトに移動します)





この記事はナビトモではコメントを受け付けておりません

PR







掲載されている画像

    もっと見る

上部へ