人間観察そして恋そして小説も

203話 地球人 

2016年11月08日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

あらすじ    登場人物紹介  目次   杏たちがぽかんとしている中、歌麿はゆいに視線を投げかけると   「あなたは、地球人ですか?」   唐突に尋ねた。ゆいの方も歌麿からそんな質問が来ることを予想していたのだろうか、首を少し傾げ   「どう思われます」   ゆいの瞳からは何も読み取れない。   「湯原博士、大園美里、そしてゆいさん、この 三人は果たして地球人なんでしょうか」   いい加減にしろと、普段なら笑い飛ばす斎藤も黙り込んだままだ。ゆいと、歌麿との間に飛び交う視線に冗談はなく話を割るタイミングが見いだせないのだ。   「仲村さんは、大園美里さんから受ける雰囲気に 違和感を感じたのだと思います」   「違和感って?」   会話は完全にゆいと歌麿との会話に移っていた。   「感性の鋭い仲村さんは美里さんが、美里さんで あって美里さんでない事に気づかれたんだと思 うのです」   「美里さんに宇宙人が乗り移ったとでも」   間髪入れずゆいが答えた。ゆいの表情は穏やかなままだ。しかしその穏やかさの裏に、何かとんでもないことが潜んでいる事を、杏や斎藤には十分察知できた。二人は戯言を言い合っているのではない。互いに言葉で、お互いの腹を探り合う、戦いをしているのだと。   「宇宙人なのですか、ゆいさんは」   「地球人も、視点を変えれば宇宙人。その意味では 私は宇宙人ですよ」   「ゆいさんの場合、どの視点なんでしょうか、地球 人側からの視点、あるいは他の星に住む生物から の視点」   しばらく黙ったまま歌麿を見つめていたゆいは   「歌麿さんにはわかるのですか、地球人か、そうで ないかなんて」   「そこがミソなんです。仲村トオルさんが私にこの 事件を依頼された意図もそこにあるんです」   どうも話がオカルトチックになってきた。   続話→   にほんブログ村 心理学 ブログランキングへ    

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