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梟の部屋
そんなバナナ…
2016年08月30日
テーマ:来た道 行く道
父が数年前に亡くなり、実家は母と姉の二人暮らしである。
父がいた頃はいつでも強気だった母が、時々弱気な発言をするようになった。
「家は、わたしの年金とお父さんの遺族年金でやっていけてるんだよね?」
久しぶりに顔を出したら、第一声がこれなのである。
「電気も水道も止まってないら?やっていけてるよ。なにかあった?」
「なにもないけど、お金なくてTちゃん(姉)に負担かけてないか心配になって…」
「大丈夫だよ。年金でやってけてるってTちゃん言ってたよ」
「それならいいけど…」
後日姉にこの会話を伝えると、あっけらかんと言い放った。
「この間喧嘩になって、『わたしはもう死ねばいいんだね!』って言うから、『死んじゃ困るよ!!家は年金でやってけてるんだから。ずっと元気でいてくれなきゃいかんの!!!』って言ったからだよ」
傷みかけたバナナを、母が姉の目の前で捨てたことから、喧嘩になったそうな。
超熟バナナが好きな姉は、姉にとって食べ頃のバナナを目の前で母に捨てられ、カッとして
「なんでそんなことするよ!」と怒鳴ってしまったそうで、怒鳴られた理由がわからない母は
「わたしは、なにもしちゃいかんだね!」と怒鳴り、
「そうだよ!!」と、姉が怒鳴り、先の件に至ったのだそうだ。
気弱になったと思いきや、姉と喧嘩するパワーもある母に安心したけど、いづれ私がこの姉と二人暮らしになるのかと思うと、不安だ。
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