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独りディナー
はじまりは、お酒から
2016年06月13日
テーマ:ナビ友さんとの呑み会
「いよいよ!」という、構えた気持ちもなくお宅に着いたのはきっと、Mさんのせっかく買っていらしたお酒の瓶が倒れて、壊れてしまったからだと思う。
ドラマの始まりとしては、やや出来過ぎている気もするが・・。
「初めまして・・」の前に、瓶はどうしましょう、匂いが残るから玄関の戸は開けておきましょうか、など等、あっという間に仲間意識で一体となって、お互いに知恵を出し合ったのだった。
私が最初にしたことは、お酒がしみ込んでこない様、其処に並んであった靴を動かしたことだし。
「いいわよ、とりあえず戸は閉めましょう」というKさんのおおらかな言葉と共に、P師匠が姿を現した。
Pさんは、Kさんのお宅の包丁を研ぐために、皆より一足先に到着していたのだ。
「Pさんは、写真で知っているから、わかるでしょう?」と、Kさんは、皆の事情をよくご存知だ。
「さあ、どうぞ、入って、入って」
どさくさに紛れて、お部屋へ入る。
お部屋の前に、どこかを通り過ぎた気もするが、定かではない。
Kさんの第一印象が予想外に若かったのは、どうやら私の中のイメージは、英国でクィーン・マザーと呼ばれて親しまれていた、エリザベス女王のお母様だったらしい。
「どなた様?」という例の、ドレスアップしてギャラリーにひと時載っていた写真が、それに拍車をかけたのは、言うまでもない。
「これは、冷蔵庫に入れておいて・・」とSaさんの声がきこえる。
私も今、手に入れたばかりのスパークリングワインを袋から出して、
「これを開けるのは、師匠にお願いしてもよろしいでしょうか・・」と、多分最初に発した言葉は、唯一人の男性としての師匠に、当然とばかりに瓶を差し出した時だった様に思う。
様子を察して、早速キッチンへ栓抜きを探しに行くKさんに、
「これは、手で開けられますから、タオルでもお借りできれば・・」と、私が知ったかぶりで言っている間に、あっと言う間もなく、泡もこぼさず、見事に栓を開けてしまった師匠。
まあ、乾杯をするタイミングにはなったかな・・。
呑兵衛ぞろいだから、たちまち第一号の瓶は空となり、次にはSaさんお手持ちの、瀬戸物容器に入っている、グルジアワインが登場する。
クレオパトラや楊貴妃も愛したという、曰く付きのワインだと、Mさんが教えてくれる。
処が、高貴な血筋は、簡単にはその姿を現さないらしい。
Kさん宅の、ソムリエ用の栓抜きは、力が無いと中々開かないのだ。
コルクに刺して引き抜く、と言う最も正統的な栓抜きである。
まず、コルクに刺さるまでが一悶着で、それを引き抜くときにコルクを崩さない様、皆さん神経を張りつめている。
「あっ、コルクが回った!」「回っただけだと、中に落っこちてしまうかも・・」
奥から出ていらしたKさんのお嬢さんの手も借りて、皆の視線がコルクに集まる。
「シシーマニアさんも、やってみますか・・?」とおっしゃる師匠。ワイン党、と言うふれこみの私に、裏ワザでもあるかも、と思われたのかもしれない。
誰かが、「シシーさんは、ピアニストだから、腱鞘炎にでもなったら大変よ・・」と言って下さって、「こんな時ばかり、ピアニストを名乗って恐縮ですが、・・」と遠慮させて戴いた挙句、口から出た言葉は「コルクが崩れても、茶こしで濾せば・・」という、いとも雑な見解ばかりなり。
結局、最後に再度、師匠が挑戦して、見事に成就。
唯一の男性であるという面目躍如の、素晴らしい成果であった。
美味しいグルジアワインを飲み、のどが渇いたという声に、Kさん宅の冷蔵庫からは沢山の恵比寿ビールが、それも500リットル缶が出され、そのうち師匠が新しいグラスを持ってきて、ご持参の日本酒を注いでくださる。
「獺祭」という銘酒だったと思う。大変飲みやすく、普段日本酒に縁のない私も、最後まで飲み続けた位である。
もしかしたら、日本酒に馴染まない輩の為に、飲みやすい美味しい銘酒をわざわざ選んで持っていらしたのかもしれない。
そう思うことにしよう。
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感謝、感激、です。
喜美さん、コメントありがとうございます・・。
というよりも、ホッ。
独りよがりに、勝手に書き続けて行きたいと思います。
タネがいっぱいありましたので。
2016/06/13 17:31:51
「乞う、ご期待」とまでは行きませんが・・。
Reiさん、お忙しい中コメントありがとうございました。
よくご存知の方々でしょ。
とっても楽しかったです。
師匠の宿題の事は知っていましたので、自分から先制をかけたのです。
「小噺を・・」とか、未知なるテリトリーの課題を出されたら困るので。
毎日書いているのは、これ、レポートです。
その代り「師匠も書いて下さいね」とお願いしました。そちらの方は、是非ご期待下さい。
2016/06/13 17:28:55
一日に何度もアップしたい位です
彩さん、
何だか頭の中が、先日のことでいっぱいになっているから、全部書いてしまわないうちは、治まらない感じです。
読んでくださる方がいると思うと、贅沢な気分ですし・・。
少しずつ、出し惜しみしながら書いています。
2016/06/13 17:21:33
楽しみ
毎日貴女の上手な小説(物覚えが良いのね)楽しく読ませていただいています 最後までいたらもっともっと楽しい話も読ませてもらえたの バーのマダムやら色々多芸な人ばかりでした
場違いな女一人もいたわ
2016/06/13 10:35:48
Kさん宅へ
おはようございます。
Kさん宅へ行かれたのですね!
楽しい様子がよくわかります。
師匠は、私にはすぐに宿題を出したりするのですが、シシーさんは大丈夫でしたか!?
連載を読んでいるようで、とても面白いです。
人間観察が鋭く、文章も読みごたえありです(^^)
2016/06/13 08:44:57
さすがの記憶力
いえいえ、それだけではありません。
Pさんの事も、ほとんど、一語一句間違うことなく
当日の会話が繰り広げられように、克明に覚えて
らして、観察力もスゴイです。
シシーさんこそ、小説をお書きになれば良いと
思いました。
銀髪のパンチパーマ(?)のピアニストとして、
新鋭の小説家としてデビュー出来そうです。
シシーさんの経歴に似合わない、面白さ、楽しさ、
そして、当然、モノの見方も深く広く、且つ独特ですもの!
私なんか、呑んだらみんな忘れてしまうのにぃ〜。
2016/06/13 08:09:04